応用情報技術者試験 - SE娘の剣 -

応用情報処理技術者試験の対策サイトです。 応用情報処理技術者試験の午前問題を中心とした基礎用語の解説を中心に掲載します。書き始めたばかりなので、内容はまだまだ不十分です。少しずつ追記していきます

システムの経済性

 

1.システムの経済性

システムを作り、運用するにはお金がかかります。
特に経営者は「お金」が重要な物差しの一つですから、きちんと管理する必要があります。

応用情報技術者試験シラバスでは、「システムの評価指標」に関して、以下の記載があります。

(3)システムの経済性の評価
システムの経済性に関する評価の考え方,評価項目,指標,評価の対象と具体的な方法や,初期コスト(イニシャルコスト)やTCO による評価を理解する。また,初期コスト,運用コスト(ランニングコスト)に含まれる費用,直接コストと間接コストの区別などを理解する。

用語としては、初期コスト、運用コスト(月額費用)、TCOを理解しましょう。

(1)初期コスト

サーバ、ネットワーク機器、ソフトウェアのライセンス費用、工事などです。

(2)運用コスト

機器やソフトウェアの保守費用,インターネットや電話などの通信費,消耗品代,電気代などがあります。

(3)TCO(Total Cost of Ownership)

 過去問(H23年秋AP午前問56)では,TCOの説明として,「ハードウェア及びソフトウェアの導入から運用管理までを含んだコスト」と述べられています。TCOはトータルコスト(Total Cost )とありますように、初期コストだけでなく、運用コストも含んだ概念です。従来であれば,外部に支払うキャッシュアウト費用だけが注目されていました。しかし,管理がしにくい費用もきちんと把握しようというのがTCOの概念です。
 たとえば,システムを外注してデータセンターに設置すると高いから,社内で実施するとします。しかし,社員がシステムを構築するのも給料という形での人件費が発生しています。また,社内のスペース代,光熱費などもかかります。
 社内の人員で運用する場合には,費用は明確化しにくいものです。ですが、情報システムにかかる費用は,初期費用よりも運用にお金がかかります。コスト管理の観点からはTCOをきちんと管理するのは当然のことでしょう。

2.システムの経済性の過去問を解いてみよう

(1)H27秋ST午前2

問2 TCOの算定に当たって,適切なものはどれか。
ア エンドユーザコンピューテイングにおける利用部門の運用費用は考慮しない。
イ システム監査における監査対象データの収集費用や管理費用は考慮しない。
ウ システム障害の発生などによって,その障害とは直接関係のない仕入先企業が被るおそれがある,将来的な損失額も考慮する。
エ 利用部門におけるシステム利用に起因する,埋没原価などの見えない費用も考慮する。






【正解】エ

ウのように、実際に発生していない費用までを考慮する必要はありませんが、アやイのような費用も考慮するのがTCOです。

(2)H25春AP午前

問57 新システムの開発を計画している。このシステムのTCOは何千円か。ここでシステムは開発された後,3年間使用されるものとする。
zaimu

ア 40,500  イ 90,000  ウ 95,000  エ 135,500






【正解】エ