応用情報技術者試験 - SE娘の剣 -

応用情報処理技術者試験の対策サイトです。 応用情報処理技術者試験の午前問題を中心とした基礎用語の解説を中心に掲載します。書き始めたばかりなので、内容はまだまだ不十分です。少しずつ追記していきます

信頼性設計の概念

信頼性設計に関して、似たような言葉が多いので,違いをきちんと理解します。

フールプルーフ(fool proof)
fail proofではなく,fool proofであり,fool(愚か者)にproof(耐える)システムを指します。例えば,システム画面でfoolな初心者が間違った操作をしようとしても間違った操作そのものをできないようにします。

② フォールトアボイダンス(fault avoidance)
fault(過失)のavoidance(回避)という意味です。信頼性の高い機器を入れる,十分な設計レビューをする,テストを十分に行う,定期点検を行うなど,障害の発生を回避するという考え方全般をいいます。

フォールトトレラント(fault tolerant)
フォールトトレランス(fault tolerance)ともいいます。fault(過失)に tolerant(寛大)という意味です。システムを冗長化することで,故障が起こってもシステム全体の停止にはならないため寛大(tolerant)な態度をとることができます。

フェールソフト(fail soft)
フォールバック(fall back)と似たような考えで,障害発生時にシステム全体の停止をしないようにする考え方です。過去問(H22秋SA午前2問20)では、「装置の一部が故障しても,システムの全面的なサービス停止にならないようにする。」とあります。

⑤ フェールセーフ(fail safe)
Safety(安全)というキーワードが示すとおり,故障発生時にシステムや人に対して安全に働くような仕組みです。石油ストーブが,地震などの揺れを感知すると自動的に消化する仕組みがその一例です。

⑥ フォールバック(fall back)
縮退運転のことです。フェールソフトと似た概念で,障害発生時に一部の機能を切り離すなどしてシステム全体の停止を防ぐことを意味します。fallは「落ちる,倒れる」などの意味ですが、この場合は後ろ(back)に戻る(fall)と考えれば良いでしょう。

ーーーー過去問

■H28春問16, ■H25秋問16 
フェ―ルセーフの考え方として,適切なものはどれか。
ア システムに障害が発生したときでも,常に安全側にシステムを制御する。
イ システムの機能に異常が発生したときに,すぐにシステムを停止しないで機能を縮退させて運用を継続する。
ウ システムを構成する要素のうち,信頼性に大きく影響するものを複数備えることによって,システムの信頼性を高める。
エ 不特定多数の人が操作しても,誤動作が起こりにくいように設計する。
【正解】ア

■H27秋
問14 システムの信頼性設計に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア フェールセーフとは,利用者の誤操作によってシステムがダウンしてしまうことのないように,単純なミスを発生させないようにする設計方法である。
イ フェールソフトとは,故障が発生した場合でも機能を縮退させることなく稼働を継続する概念である。
ウ フォールトアボイダンスとは,システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
エ フォールトトレランスとは,故障が生じてもシステムに重大な影響が出ないように,あらかじめ定められた安全状態にシステムを固定し,全体として安全が維持されるような設計方法である。
【正解】ウ

■H27春 問14 ■H25春 問15
システムの信頼性向上技術に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア 故障が発生したときに,あらかじめ指定されている安全な状態にシステムを保つことを,フェールソフトという。
イ 故障が発生したときに,あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することを,フォールトマスキングという。
ウ 故障が発生したときに,その影響が誤りとなって外部に出ないように訂正することを,フェールセーフという。
エ 故障が発生したときに対処するのではなく,品質管理などを通じてシステム構成要素の信頼性を高めることを,フォールトアボイダンスという。

【正解】エ

■H23秋AP
問26 フールプルーフに該当するものはどれか
ア 更新の対象となるデータをコピーして保存する。
イ 入力したデータの取消し操作を行うことができるようにする。
ウ メニュー画面上の使用権限のない機能は,実行できないようにする。
エ 利用者の操作内容をログとして保存する。

正解:ウ