応用情報処理技術者試験の対策サイトです。 応用情報処理技術者試験の午前問題を中心とした基礎用語の解説を中心に掲載します。書き始めたばかりなので、内容はまだまだ不十分です。
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10.戦略

CAD(Computer Aided Design)とは、「コンピュータを使って,建築物や工業製品などの設計をすること(H25春IP問53不正解選択肢)」です。

ファブレスのファブとは、工場(fabrication facility)を意味します。つまり、工場を持たない(レス)企業です。過去問(H21秋IP問8)では、「自社では工場をもたずに製品の企画を行い,ほかの企業に生産委託する企業形態のこと」とあります。

ファブレス企業の利点として、「生産設備である工場をもたないので,資金が固定化せず,需給変動や製品ライフサイクルに伴うリスクが低減できる(H25秋ST問20)」ことがあります。

これとは逆がファウンドリです(おそらく試験には出ません)。過去問(H25秋ST問20)では、「生産設備をもたない複数の企業の製造を請け負うことによって,効率の良い設備運営や高度な研究開発を行える」とあります。

■H21秋IP
問8 ファブレスを説明したものはどれか。
ア 相手先の商標やブランドで製品を製造し,供給すること
イ 自社では工場をもたずに製品の企画を行い,ほかの企業に生産委託する企業形態のこと
ウ 製品の企画から製造,販売までの機能を垂直統合した製造小売業のこと
エ 製品の設計,試作,製造を一括して生産受託するサービスのこと

【正解】イ
アはOEM、ウはSPAです。

■H25秋ST
問20 ファブレスの特徴を説明したものはどれか。
ア 1人又は数人が全工程を担当する方式であり,作業内容を変えるだけで生産品目
 を変更でき,多品種少量生産への対応が容易である。
イ 後工程から,部品納入の時期,数量を示した作業指示書を前工程に渡して部品供給を受ける仕組みであり,在庫を圧縮することができる。
ウ 生産設備である工場をもたないので,資金が固定化せず,需給変動や製品ライフサイクルに伴うリスクが低減できる。
工 生産設備をもたない複数の企業の製造を請け負うことによって,効率の良い設備運営や高度な研究開発を行える。
 
正解は ウ
イはJIT

■H29秋AP
問66 半導体ファブレス企業の説明として,適切なものはどれか。
ア 委託者の依頼を受けて,自社工場で半導体製造だけを行う。
イ 自社で設計し,自社工場で生産した製品を相手先ブランドで納入する。
ウ 自社内で回路設計から製造まで全ての設備をもち,自社ブランド製品を販売する。
エ 製品の企画,設計及び開発は行うが,半導体製造の工場は所有しない。

【正解】エ

ベンダ企業を選定後は、契約締結を実施します。しかし、システム構築に関して、ユーザとベンダ間で意見の食い違いが多発し、紛争が生じることがありました。

そこで経済産業省は、ユーザ・ベンダ間の取引関係や役割分担を明確化し、取引・契約のあるべき理想的なモデル「情報システム・モデル取引・契約書」をまとめました。

この内容によれば、情報システムの開発において,工程ごとに個別契約を締結する多段階契約の考え方があります。その目的は、前工程の遂行の結果,後工程の見積前提条件に変更が生じた場合に,各工程の開始のタイミングで,再度見積りを可能とするためです。

多段階契約の具体的な方法ですが、大きく要件定義などの上流工程とプログラミングなどの下流工程で分けることが望まれます。
〕弖鐵蟲舛覆匹両緡工程
構築するシステムがどのような機能となるか明確になっておらず、ユーザ側が主体となるため、準委任契約とします。
▲廛蹈哀薀潺鵐阿覆匹硫捨工程
ベンダが主体となるため、請負型とします。
以下も参照ください。
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/keiyaku/model_keiyakusyo_gaiyou.pdf

------過去問

■H29秋
問65 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,情報システムの開発において,多段階契約の考え方を採用する目的はどれか。ここで,多段階契約とは,工程ごとに個別契約を締結することである。
ア 開発段階において,前工程の遂行の結果,後工程の見積前提条件に変更が生じた場合に,各工程の開始のタイミングで,再度見積りを可能とするため
イ サービスレベルの達成・未達の結果に対する対応措置(協議手続,解約権,ペナルティ・インセンティブなど)及びベンダの報告条件などを定めるため
ウ 正式な契約を締結する前に,情報システム構築を開始せざるを得ない場合の措置として,仮発注合意書(Letter of Intent : LOI)を交わすため
エ ユーザ及びベンダのそれぞれの役割分担を,システムライフサイクルプロセスに応じて,あらかじめ詳細に決定しておくため
【正解】ア

■H28秋
問66 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,要件定義工程を実施する際に,ユーザ企業がベンダと締結する契約の形態について適切なものはどれか。
ア 構築するシステムがどのような機能となるか明確になっていないので準委任契約にした。
イ 仕様の決定権はユーザ側ではなくベンダ側にあるので準委任契約にした。
ウ ベンダに委託する作業の成果物が具体的に想定できないので請負契約にした。エ ユーザ内のステークホルダとの調整を行う責任が曖昧にならないように請負契約にした。

【正解】ア

■H26秋
問66 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,ユーザ(取得者)とベンダ(供
  給者)間で請負型の契約が適切であるとされるフェーズはどれか。
10-2_H26a_問66
ア システム化計画フェーズから導入・受入支援フェーズまで
イ 要件定義フェーズから導入・受入支援フェーズまで
ウ 要件定義フェーズからシステム結合フェーズまで
エ システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで

【正解】エ

EDIとは、ネットワークを介して,発注や請求などの商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で交換することです。しかし、異なる企業間で、データフォーマットや手順が異なっていては、適切な商取引が行えません。
そこで、EDIでは、次の4つのレベルで標準的な規約を定めています。                                       

レベル

規約

内容

レベル4

取引基本規約

EDIの取引の有効性を確立するための企業間の契約

レベル3

業務運用規約

システムの運用時間,障害対策などのシステムの運用に関する取り決め

レベル2

情報表現規約

データフォーマットなど、メッセージの形式の取決め

レベル1

情報伝達規約

通信回線を介した接続方法や伝送制御の手順の取決め


問72 EDIを説明したものはどれか。
ア OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり,メッセージの生成,転送,処理に関する総合的なサービスである。
イ ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり,データのフォーマットを変換したりするサービスなど,付加価値を加えた通信サービスである。
ウ ネットワークを介して,商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換することである。
エ 発注情報をデータエントリ端末から入力することによって,本部又は仕入先に送信し,発注を行うシステムである。

■H20秋AD午前
問76 EDIを活用した電子商取引を実施する場合に必要となる取決めには,取引基本規約,業務運用規約,情報表現規約及び情報伝達規約の四つがある。これらに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア:業務運用規約とは, TCP/IP, JCA手順などの通信方法を定めたものである。
イ:情報伝達規約とは,通信回線を介した接続方法を定めたものである。
ウ:情報表現規約とは,システムの運用時間,障害対策などを定めたものである。
エ:取引基本規約とは,データフォーマットを定めたものである。

正解はイ
アも情報伝達規約、ウは業務運用規約、エは情報表現規約

SFAとは、「営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である(H27秋AP問69)」。
H27春IP問13では、「SFAの目的」に関して、「蓄積された知識やノウハウを組織全体で共有し,営業活動の効率と管理水準の向上を図る」とあります。

CRM (Customer Relationship Management : 顧客関係管理)です。
過去問では、「企業内の全ての顧客チャネルで情報を共有し,サービスのレベルを引き上げて顧客満足度を高め,顧客ロイヤリティの最大化に結び付ける考え方である(H29秋AP問68)」とあります。

SCM(Supply Chain Management)は,企業間を含めたモノの流れをサプライチェーン(Supply Chain)と言い、このサプライチェーンを適切に管理する考え方です。

過去問では、以下のようにあります。
「原材料の調達から生産,販売に関する情報を,企業内や企業間で共有・管理することで,ビジネスプロセスの全体最適を目指すための支援システム(H27秋IP午前問6)」
「部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方(H26秋AP午前問69)」

H26秋AP午前
問69 部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。

ア CRM     イ ERP     ウ MRP     エ SCM

【正解】エ

■SCM(Supply Chain Management)
過去問(H27秋IP午前問6)では、SCMシステムの説明として,「原材料の調達から生産,販売に関する情報を,企業内や企業間で共有・管理することで,ビジネスプロセスの全体最適を目指すための支援システム」とあります。

過去問を見てみよう!
平成29年春期 午前
問67 SCMの目的はどれか。

ア 顧客情報や購買履歴,クレームなどを一元管理し,きめ細かな顧客対応を行うことによって,良好な顧客関係の構築を目的とする。
イ 顧客情報や商談スケジュール,進捗状況などの商談状況を一元管理することによって,営業活動の効率向上を目的とする。
ウ 生産,販売,在庫管理,財務会計,人事管理など基幹業務のあらゆる情報を統合管理することによって,経営効率の向上を目的とする。
エ 複数の企業や組織にまたがる調達から販売までの業務プロセス全ての情報を統合的に管理することによって,コスト低減や納期短縮などを目的とする。
正解は、エです。

アンゾフが提唱する成長マトリクスとは、製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討することです。製品、市場のそれぞれにおいて、既存か新規で分類すると、4つの戦略は次の図のように配置されます。
1

 戦略の例は以下です。
〇埔貎仔
 現在の市場で現有製品の広告,宣伝を強化し,顧客の購入頻度や購入量を増やす。
∪宿奮発
 新たな機能を付加した製品や新規に開発した製品を,現在の市場に投入する。
市場開拓
 現有製品で海外市場に進出し,新たな市場セグメントの開拓を図る。
ぢ審儔
 技術開発,業務提携, M&Aなどで,新たな製品や市場での成長の機会を求める。


問68 アンゾフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか。
ア 自社の強みと弱み,市場における機会と脅威を,分類ごとに列挙して,事業戦略における企業の環境分析を行う。
イ 製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討する。
ウ 製品の市場占有率と市場成長率から,企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
エ 製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じて,製品の改良,新品種の追加,製品廃棄などを計画する。
【正解】イ

H24秋AP
問68 アンゾフの成長マトリクスにおける多角化戦略に当てはまるものはどれか。
アイウエ
新たな機能を付加した製品や新規に開発した製品を,現在の市場に投入する。
技術開発,業務提携, M&Aなどで,新たな製品や市場での成長の機会を求める。
現在の市場で現有製品の広告,宣伝を強化し,顧客の購入頻度や購入量を増やす。
現有製品で海外市場に進出し,新たな市場セグメントの開拓を図る。

コアコンピタンスとは、「企業の活動分野において,競合他社にはまねのできない卓越した能力(H29春FE問67)」のことです。


H29春FE
問67 コアコンピタンスの説明はどれか。
アイウ工
企業の活動分野において,競合他社にはまねのできない卓越した能力
経営を行う上で法令や各種規制,社会的規範などを遵守する企業活動
市場・技術・商品(サービス)の観点から設定した,事業の展開領域
組織活動の目的を達成するために行う,業務とシステムの全体最適化手法


正解は、ア


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