応用情報処理技術者試験の対策サイトです。 応用情報処理技術者試験の午前問題を中心とした基礎用語の解説を中心に掲載します。書き始めたばかりなので、内容はまだまだ不十分です。
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16.論文試験について

論文に合格するために、文学的な文章力は要らない。これは間違いない。でも、ある程度のルールに従って書く方がいい。
例えば、結論を先に書く。具体的には、「工夫した点を述べよ」と問われれば、「工夫した点は○○である。具体的には、~」とつなげる。他には、文章を短く切る。など。
なぜこれらのルールを守るべきか?これは決められているわけではない。
合格を決めるのは誰か?
採点者である。採点者に伝わらなくてはいけない。長い文章をより伝わるようにするには、結論を先に書くほうがいいのは明確だろう。何がいいたいのかよく分からない文章であっても、結論が最初に書かれてあれば、言いたい趣旨が分かっているので、読み易い。一方、同じく何がいいたいのかよく分からない文章を読んでいて、最後に結論があると、結論は分かったとしても、それまで書いていたことはよく分からず、もう一度読み直さなくてはいけないだろう。
果たして、もう一度読んでくれるのか?


国語が弱かった私が書いておりますので、専門的には多少違う部分もあるかと思います。そういう上で読んでください。

■文1
A社のシステムは性能がよくお客様から好評であり、業績がとてもいい。

何気ない一文であろう。これを、接続詞を入れてみるとどうなるか。

■文2
A社のシステムは性能がよい。だからお客様から好評である。その結果、業績がとてもいい。

接続詞を入れずに文章を考えると、論理性があいまいのままでの気にならない。最初の文章は接続詞無しで文章をつなげているため、細かな論理性に関する部分はぼやかして逃げているとも考えられる。

※接続詞を丁寧に入れる文章がきれいで読みやすい文章ではない。あくまでも論理性を考えるために入れているのでご理解いただきたい。

文2に関して、論理性はいかがであろうか。「お客様から好評」と、「その結果、業績がとてもいい」というのは、論理的な文章だろうか。好評だから業績がいいと思う人もいるだろうが、安価に提供していると利益はでない可能性がある。

■文3
A社のシステムは性能がよい。だからお客様から好評である。そのおかげで高価格でも受注ができる。その結果、業績がとてもいい。

接続詞というかつなぎの文章が多いから読みにくさはあるが、「高価格でも受注ができる」という補足説明を入れると、論理的につながる。

多くの方の論文を読んでいて、このような論理が不足している気がする。接続詞を意識して入れて考えてもらい(くどいが、実際の文章に入れるかは時と場合による)、論理性を高めていただきたい。

ゴルフ

勉強にしてもスポーツにしても仕事にしても、上っ面の知識ではなく基礎や本質を学ぶことが重要です。

一見遠回りの学習方法と思われるかもしれませんが、全く逆です。

基礎や本質さえ覚えれば、覚える時間が短くてすむと同時に忘れにくくなります。
また、応用問題も基礎をベースに自分で考えて解くことができます。

ここでは、その「基礎や本質」を理解するための内容を記載します。
是非、全て読んでください。

また、単なる用語の説明に関してはあらゆる本にのっておりますので、割愛します。(ご自分で勉強してください。最低限の知識がないと読んでも無駄です。)

合格されている論文を読むが、内容がちぐはぐな論文でもかなり合格している。問われていることに正確に答えず、題意をはずしているような論文でも合格している。相対評価だからであろうか。
それらの合格論文に共通しているのが、分かりやすい身近なテーマで書いていることである。かなり詳しい人が、自分の専門分野をアにて詳細に解説している論文の合格率は厳しいと感じる。シンプルに分かりやすく書くことも求められているだろうし、採点者にとっても、それが正しいか間違っているのかの判断ができないことも要因ではないかと思う。
自信がないから難しく書いてごまかそうというのは、思わずやってしまう人もいるかもしれないが、最悪である。良く分からないから○にする採点者はおらず、×をつけるしかないとかんがえてもらったほうがよい。

たとえば、「作業ミスをした原因は何か?」という問題がある。その原因を、真因までさかのぼるとする。以下がその一例だ。


直接原因 「手順書が間違っていた」
  ↓
その原因 「手順書のチェックする体制がなかった」
  ↓
その原因 「仕事が忙しすぎる」
  ↓
その原因 「人員が少ない」
  ↓
その原因 「不況により、リストラを行った」


内容の妥当性は多少疑問があるかもしれないが、真因を探っていくと、けっこう根が深い場合が多い。
では、答えはどこを書くのか。掘り下げて真因になればなるほど、受験生の答えにはばらつきがでる。だから、そこが答えになることはない。
解答の基本は直接的な原因だ。

説得力のある論文にするために、「ITサービスマネージャー」などの本では、「複数の案を提示し、その中から一つの案を選んだことを論理的に説明する」ように私は言っている。
これが論文において、Bの論文をAにするコツであると信じて疑わない。

このやり方は、ヘーゲルの弁証法に近い。
多くの本で、論文に弁証法を取り入れるように書かれてある。
例えば、「パスワードは長くて複雑なものがよい」という主張がある。これをテーゼとして、それを否定する。
「パスワードは、短くて簡単なものがよい」というアンチテーゼである。
その根拠が、あまり長くて複雑にすると紙に貼り付けたりする人が増えるからという場合、『利用者が運用できる範囲内での長くて複雑なパスワード』という統合された結論であるジンテーゼに結びつく。

話は少しそれるが、Q&AサイトのOKWaveを運営する兼元謙任さんは、著書の「ホームレスからのリベンジ」にて「Q&Aはまさに弁証法」「質問をして教えて貰うことで新しい知識なり知恵なりに到達するQ&Aのシステムはまさに弁証法をそのまま表現したものだ」と述べられている。

また、弁証法以外にもカールポパーの反証主義にも通じているかと思う。つまり、反証されても正しいものが信頼性の高い真実である。 受験生の論文を読んでいると「私は~考えた」「~が最適である」として、自分の考えが正しいことばかりの説明で、一度も反証されていない場合が多い。説得力が高いとはいえない。

論文の書き方の決まりは公開されていません。基本的には空白行を作らないのがルールです。私もそうしていますが、自信がないまま書き出すときには、行を空けるときがあります。例えば、1.1と1.2の間に空白行を入れても、それほど違和感はないでしょう。論文の方向性があいまいのまま書き出した場合、後半との整合性をとるために、前半の記述を変えたくなる場合があります。さすがに欄外に書くわけにはいきません。たった一行でも、その前の行の空白マスと合わせればけっこうな文字数を書くことができます。

空白も文字数に含まれるか

小説とは違いますが、「電撃小説大賞」の応募要項には、「作品内の改行や1行空けなども表現の形式の一つですので、文字数のなかに含まれます。」とあります。
http://asciimw.jp/award/taisyo/novel_question.html

空白文字は文字数カウントで問題ありません。
では、1行空けの場合は・・・
どうかは分かりません。
ただ、文字数が足らなくて合格したケースもあるので、あまり気にしなくていいと思います。

小学生の走り方はベタ足なので、非効率らしい。つま先で走るように指導するか、靴のかかとにプチプチを詰めて走ると、0.5秒くらい早くなるらしい。論文でもこういうコツがある。ここでは、それらのコツを少しずつ紹介している。

小さい頃だと「先生トイレ」という子供はたくさんいます。「先生はトイレではありません」というのは子供に言うと屁理屈とられる。しかし、論文ではNGです。「先生、私トイレに行ってもいいですか?」と主語述語をきちんと述べなくてはいけません。論文の基本を押さえなければいけないのです。とはいえ、押さえなくてはいけないポイントはそれほどありません。論文を2,3回書いたら直る人がほとんどです!
文章力は日々のメールで格段に上手になります。メールを送る前に印刷して読み返すのです。なぜかはよく分かりませんが、パソコンの画面上の文章と印刷した文章では印象がかなり違います。そのせいか、文章のわかりにくさや誤字脱字が見つけやすくなります。メールを意識するだけで論文試験に必要な文章力は十分に身につきます。

東レ経営研究所 特別顧問の佐々木常夫ささきつねおさんは、著書「働く君に贈る25の言葉」(WAVE出版)にて、「話がわかりにくいのは、はっきりとした理由があります。要するに、本人もその話の内容がよくわかっていないのです。何が問題の本質なのかが、自分のなかでも十分に整理できていないのです」と述べている。
論文でも同じことが言えて、文章力よりも、本質的な課題が何かを見極める力が大切である。
私は国語の成績はずっと悪かったので文章力はありません。当然ながら国語の教員免許をもっているような立場でもありません。でも、論文試験は合格しています。

「超訳 ニーチェの言葉」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)には、「自分の表現や文章を改善するためには、表現や文章の技術を取り込むのではなく、自分の頭の中を改善しなければならない」と述べられています。

明確な結論を持ち、「結論は○○である。なぜなら~だからだ」というスタンスで書くだけでも合格論文になる。ポイントは明確な結論を持つ事である。逆にいうと論文のプロ、国語の教員であっても、情報処理やITがわかっていなければ合格できないであろう。

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