カテゴリ: 10.情報化

CAD(Computer Aided Design)とは、「コンピュータを使って,建築物や工業製品などの設計をすること(H25春IP問53不正解選択肢)」です。

ファブレスのファブとは、工場(fabrication facility)を意味します。つまり、工場を持たない(レス)企業です。過去問(H21秋IP問8)では、「自社では工場をもたずに製品の企画を行い,ほかの企業に生産委託する企業形態のこと」とあります。

ファブレス企業の利点として、「生産設備である工場をもたないので,資金が固定化せず,需給変動や製品ライフサイクルに伴うリスクが低減できる(H25秋ST問20)」ことがあります。

これとは逆がファウンドリです(おそらく試験には出ません)。過去問(H25秋ST問20)では、「生産設備をもたない複数の企業の製造を請け負うことによって,効率の良い設備運営や高度な研究開発を行える」とあります。

■H21秋IP
問8 ファブレスを説明したものはどれか。
ア 相手先の商標やブランドで製品を製造し,供給すること
イ 自社では工場をもたずに製品の企画を行い,ほかの企業に生産委託する企業形態のこと
ウ 製品の企画から製造,販売までの機能を垂直統合した製造小売業のこと
エ 製品の設計,試作,製造を一括して生産受託するサービスのこと

【正解】イ
アはOEM、ウはSPAです。

■H25秋ST
問20 ファブレスの特徴を説明したものはどれか。
ア 1人又は数人が全工程を担当する方式であり,作業内容を変えるだけで生産品目
 を変更でき,多品種少量生産への対応が容易である。
イ 後工程から,部品納入の時期,数量を示した作業指示書を前工程に渡して部品供給を受ける仕組みであり,在庫を圧縮することができる。
ウ 生産設備である工場をもたないので,資金が固定化せず,需給変動や製品ライフサイクルに伴うリスクが低減できる。
工 生産設備をもたない複数の企業の製造を請け負うことによって,効率の良い設備運営や高度な研究開発を行える。
 
正解は ウ
イはJIT

■H29秋AP
問66 半導体ファブレス企業の説明として,適切なものはどれか。
ア 委託者の依頼を受けて,自社工場で半導体製造だけを行う。
イ 自社で設計し,自社工場で生産した製品を相手先ブランドで納入する。
ウ 自社内で回路設計から製造まで全ての設備をもち,自社ブランド製品を販売する。
エ 製品の企画,設計及び開発は行うが,半導体製造の工場は所有しない。

【正解】エ

ベンダ企業を選定後は、契約締結を実施します。しかし、システム構築に関して、ユーザとベンダ間で意見の食い違いが多発し、紛争が生じることがありました。

そこで経済産業省は、ユーザ・ベンダ間の取引関係や役割分担を明確化し、取引・契約のあるべき理想的なモデル「情報システム・モデル取引・契約書」をまとめました。

この内容によれば、情報システムの開発において,工程ごとに個別契約を締結する多段階契約の考え方があります。その目的は、前工程の遂行の結果,後工程の見積前提条件に変更が生じた場合に,各工程の開始のタイミングで,再度見積りを可能とするためです。

多段階契約の具体的な方法ですが、大きく要件定義などの上流工程とプログラミングなどの下流工程で分けることが望まれます。
①要件定義などの上流工程
構築するシステムがどのような機能となるか明確になっておらず、ユーザ側が主体となるため、準委任契約とします。
②プログラミングなどの下流工程
ベンダが主体となるため、請負型とします。
以下も参照ください。
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/keiyaku/model_keiyakusyo_gaiyou.pdf

------過去問

■H29秋
問65 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,情報システムの開発において,多段階契約の考え方を採用する目的はどれか。ここで,多段階契約とは,工程ごとに個別契約を締結することである。
ア 開発段階において,前工程の遂行の結果,後工程の見積前提条件に変更が生じた場合に,各工程の開始のタイミングで,再度見積りを可能とするため
イ サービスレベルの達成・未達の結果に対する対応措置(協議手続,解約権,ペナルティ・インセンティブなど)及びベンダの報告条件などを定めるため
ウ 正式な契約を締結する前に,情報システム構築を開始せざるを得ない場合の措置として,仮発注合意書(Letter of Intent : LOI)を交わすため
エ ユーザ及びベンダのそれぞれの役割分担を,システムライフサイクルプロセスに応じて,あらかじめ詳細に決定しておくため
【正解】ア

■H28秋
問66 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,要件定義工程を実施する際に,ユーザ企業がベンダと締結する契約の形態について適切なものはどれか。
ア 構築するシステムがどのような機能となるか明確になっていないので準委任契約にした。
イ 仕様の決定権はユーザ側ではなくベンダ側にあるので準委任契約にした。
ウ ベンダに委託する作業の成果物が具体的に想定できないので請負契約にした。エ ユーザ内のステークホルダとの調整を行う責任が曖昧にならないように請負契約にした。

【正解】ア

■H26秋
問66 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,ユーザ(取得者)とベンダ(供
  給者)間で請負型の契約が適切であるとされるフェーズはどれか。
10-2_H26a_問66
ア システム化計画フェーズから導入・受入支援フェーズまで
イ 要件定義フェーズから導入・受入支援フェーズまで
ウ 要件定義フェーズからシステム結合フェーズまで
エ システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで

【正解】エ

EDIとは、ネットワークを介して,発注や請求などの商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で交換することです。しかし、異なる企業間で、データフォーマットや手順が異なっていては、適切な商取引が行えません。
そこで、EDIでは、次の4つのレベルで標準的な規約を定めています。                                       

レベル

規約

内容

レベル4

取引基本規約

EDIの取引の有効性を確立するための企業間の契約

レベル3

業務運用規約

システムの運用時間,障害対策などのシステムの運用に関する取り決め

レベル2

情報表現規約

データフォーマットなど、メッセージの形式の取決め

レベル1

情報伝達規約

通信回線を介した接続方法や伝送制御の手順の取決め


問72 EDIを説明したものはどれか。
ア OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり,メッセージの生成,転送,処理に関する総合的なサービスである。
イ ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり,データのフォーマットを変換したりするサービスなど,付加価値を加えた通信サービスである。
ウ ネットワークを介して,商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換することである。
エ 発注情報をデータエントリ端末から入力することによって,本部又は仕入先に送信し,発注を行うシステムである。

■H20秋AD午前
問76 EDIを活用した電子商取引を実施する場合に必要となる取決めには,取引基本規約,業務運用規約,情報表現規約及び情報伝達規約の四つがある。これらに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア:業務運用規約とは, TCP/IP, JCA手順などの通信方法を定めたものである。
イ:情報伝達規約とは,通信回線を介した接続方法を定めたものである。
ウ:情報表現規約とは,システムの運用時間,障害対策などを定めたものである。
エ:取引基本規約とは,データフォーマットを定めたものである。

正解はイ
アも情報伝達規約、ウは業務運用規約、エは情報表現規約

過去問(H28春AP問73)では、SEOの説明として、「検索エンジンの検索結果一覧において自社サイトがより上位にランクされるようにWebページの記述内容を見直すなど様々な試みを行うこと」とあります。

SFAとは、「営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である(H27秋AP問69)」。
H27春IP問13では、「SFAの目的」に関して、「蓄積された知識やノウハウを組織全体で共有し,営業活動の効率と管理水準の向上を図る」とあります。

CRM (Customer Relationship Management : 顧客関係管理)です。
過去問では、「企業内の全ての顧客チャネルで情報を共有し,サービスのレベルを引き上げて顧客満足度を高め,顧客ロイヤリティの最大化に結び付ける考え方である(H29秋AP問68)」とあります。

SCM(Supply Chain Management)は,企業間を含めたモノの流れをサプライチェーン(Supply Chain)と言い、このサプライチェーンを適切に管理する考え方です。

過去問では、以下のようにあります。
「原材料の調達から生産,販売に関する情報を,企業内や企業間で共有・管理することで,ビジネスプロセスの全体最適を目指すための支援システム(H27秋IP午前問6)」
「部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方(H26秋AP午前問69)」

H26秋AP午前
問69 部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通コストの削減などを実現しようとする考え方はどれか。

ア CRM     イ ERP     ウ MRP     エ SCM

【正解】エ

■SCM(Supply Chain Management)
過去問(H27秋IP午前問6)では、SCMシステムの説明として,「原材料の調達から生産,販売に関する情報を,企業内や企業間で共有・管理することで,ビジネスプロセスの全体最適を目指すための支援システム」とあります。

過去問を見てみよう!
平成29年春期 午前
問67 SCMの目的はどれか。

ア 顧客情報や購買履歴,クレームなどを一元管理し,きめ細かな顧客対応を行うことによって,良好な顧客関係の構築を目的とする。
イ 顧客情報や商談スケジュール,進捗状況などの商談状況を一元管理することによって,営業活動の効率向上を目的とする。
ウ 生産,販売,在庫管理,財務会計,人事管理など基幹業務のあらゆる情報を統合管理することによって,経営効率の向上を目的とする。
エ 複数の企業や組織にまたがる調達から販売までの業務プロセス全ての情報を統合的に管理することによって,コスト低減や納期短縮などを目的とする。
正解は、エです。

アンゾフが提唱する成長マトリクスとは、製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討することです。製品、市場のそれぞれにおいて、既存か新規で分類すると、4つの戦略は次の図のように配置されます。
1

 戦略の例は以下です。
①市場浸透
 現在の市場で現有製品の広告,宣伝を強化し,顧客の購入頻度や購入量を増やす。
②製品開発
 新たな機能を付加した製品や新規に開発した製品を,現在の市場に投入する。
③市場開拓
 現有製品で海外市場に進出し,新たな市場セグメントの開拓を図る。
④多角化
 技術開発,業務提携, M&Aなどで,新たな製品や市場での成長の機会を求める。

■過去問を解いてみましょう
①H28秋
問68 アンゾフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか。
ア 自社の強みと弱み,市場における機会と脅威を,分類ごとに列挙して,事業戦略における企業の環境分析を行う。
イ 製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討する。
ウ 製品の市場占有率と市場成長率から,企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
エ 製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じて,製品の改良,新品種の追加,製品廃棄などを計画する。





ア:SWOT分析
イ:成長マトリックス
ウ:PPM
エ:プロダクトライフサイクル
【正解】イ

②H24秋AP
問68 アンゾフの成長マトリクスにおける多角化戦略に当てはまるものはどれか。
ア 新たな機能を付加した製品や新規に開発した製品を,現在の市場に投入する。
イ 技術開発,業務提携, M&Aなどで,新たな製品や市場での成長の機会を求める。
ウ 現在の市場で現有製品の広告,宣伝を強化し,顧客の購入頻度や購入量を増やす。
エ 現有製品で海外市場に進出し,新たな市場セグメントの開拓を図る。





ア:製品開発
イ:多角化
ウ:市場浸透
エ:市場開拓
正解は、イ

コアコンピタンスとは、「企業の活動分野において,競合他社にはまねのできない卓越した能力(H29春FE問67)」のことです。


H29春FE
問67 コアコンピタンスの説明はどれか。
アイウ工
企業の活動分野において,競合他社にはまねのできない卓越した能力
経営を行う上で法令や各種規制,社会的規範などを遵守する企業活動
市場・技術・商品(サービス)の観点から設定した,事業の展開領域
組織活動の目的を達成するために行う,業務とシステムの全体最適化手法


正解は、ア


M&A(Mergers and Acquisitions)は、言葉の通り、企業のMergers(合併)や買収(Acquisition)です。過去問では「新規分野への進出や,事業の拡大,再編などのために,他社の経営資源を獲得し活用すること(H23秋AP問66)」とあります。
 
問66 M&Aを説明したものはどれか。
ア 企業独自のノウハウや技術などによって競争優位を維持・強化できる分野に対して,資金と人材を集中的に投入する。
イ 自社の業務プロセスを改革する際に,他社のベストプラクティスと比較分析を行う。
ウ 新規分野への進出や,事業の拡大,再編などのために,他社の経営資源を獲得し活用する。
工 それぞれの事業を,市場成長率と市場占有率マトリックスによって分析し,経営資源の最適な配分を行う。


正解はアです。

OC曲線とは「横軸にロットの不良率,縦軸にロットの合格率をとり,抜取検査でのロットの品質とその合格率との関係を表したもの(H27春AP問75)」です。OC曲線から、「抜取り検査において,ある不良率のロットがどれだけの確率で合格するかを知ることができ(H26春AP問75)」ます。

以下はH18秋FE問75の問題です。このように、右肩下がりの曲線です。
11
一つ例を挙げます。
製造した製品の不良率が1%(正常である確率は99%)とします。
1000個の製品から10個を抜き取り、検査をします。10個すべてが正常である確率は、0.99の10乗=90.4%です。つまり、90.4%の確率で、1%の不良率が見抜けないことがわかります。不良率が10%になると、合格率は34.9%、50%では合格率は0.1%になり、合格率が極端に下がります。

■H27春AP
問75 横軸にロットの不良率,縦軸にロットの合格率をとり,抜取検査でのロットの品質とその合格率との関係を表したものはどれか。
ア OC曲線     イ バスタブ曲線
ウ ポアソン分布     エ ワイブル分布

【正解】ア 

■H29秋
問72 lOTの技術として注目されている,エッジコンピューテイングの説明として,適切なものはどれか。
ア 演算処理のリソースを端末の近傍に置くことによって,アプリケーション処理の低遅延化や通信トラフィックの最適化を行う。
イ データの特徴を学習して,事象の認識や分類を行う。
ウ ネットワークを介して複数のコンピュータを結ぶことによって,全体として処理能力が高いコンピュータシステムを作る。
エ 周りの環境から微小なエネルギーを収穫して,電力に変換する。
【正解】ア

問73 3PL3rd Party Logistics)を説明したものはどれか。
ア 購買,生産,販売及び物流の一連の業務を,企業間で全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。
イ 資材の調達から生産,保管,販売に至るまでの物流全体を,費用対効果が最適になるように総合的に管理し,合理化する。
ウ 電子・電機メーカから,製品の設計や資材調達,生産,物流,修理などを一括して受託する。
エ 物流業務に加え,流通加工なども含めたアウトソーシングサービスを行い,また荷主企業の物流企画も代行する。
【正解】エ

■H28秋
問71 ある期間の生産計画において,図の部品表で表される製品Aの需要量が10個であるとき,部品Dの正味所要量は何個か。ここで,ユニットBの在庫残が5個,部品Dの在庫残が25個あり,他の在庫残,仕掛残,注文残,引当残などはないものとする。
11-1_H28a_問71
ア 80     イ 90     ウ 95     エ 105
【正解】イ

問72 クラウドソーシングの説明はどれか。
ア インターネット上での商取引の決済手段として,ディジタルデータ化された貨幣を使用する。
イ 企業や起業家がインターネット上で事業資金を必要とする目的や内容を告知し,資金提供者を募集する。
ウ 商品の売手がインターネット上で対象商品の内容や希望する販売条件を告知し,入札者が価格を競い落札する。
エ 発注者がインターネット上で発注対象の業務内容や発注条件を告知し,受注者を募集する。
【正解】エ

問73 ディジタルサイネージの説明として,適切なものはどれか。
ア 情報技術を利用する機会又は能力によって,地域間又は個人間に生じる経済的又は社会的な格差
イ 情報の正当性を保証するために使用される電子的な署名
ウ ディスプレイに映像,文字などの情報を表示する電子看板
エ 不正利用を防止するためにデータに識別情報を埋め込む技術
【正解】ウ

■H28春
問72 EDIを説明したものはどれか。
ア OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり,メッセージの生成,転送,処理に関する総合的なサービスである。
イ ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり,データのフォーマットを変換したりするサービスなど,付加価値を加えた通信サービスである。
ウ ネットワークを介して,商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換することである。
エ 発注情報をデータエントリ端末から入力することによって,本部又は仕入先に送信し,発注を行うシステムである。
【正解】ウ

問73 SEOの説明はどれか。
ア ECサイトにおいて,個々の顧客の購入履歴を分析し,新たに購入が見込まれる商品を自動的に推奨する機能
イ Webページに掲載した広告が契機となって商品が購入された場合,売主から成功報酬が得られる仕組み
ウ 検索エンジンの検索結果一覧において自社サイトがより上位にランクされるようにWebページの記述内容を見直すなど様々な試みを行うこと
エ 検索エンジンを運営する企業と契約し,自社の商品・サービスと関連したキーワードが検索に用いられた際に広告を表示する仕組み
【正解】ウ

問74 SRI (Socially Responsible Investment)を説明したものはどれか。
ア 企業が社会的責任を果たすために,環境保護への投資を行う。
イ 財務評価だけでなく,社会的責任への取組みも評価して,企業への投資を行う。
ウ 先端技術開発への貢献度が高いベンチヤ企業に対して,投資を行う。
エ 地域経済の活性化のために,大型の公共事業への投資を積極的に行う。
【正解】イ

■H27秋
問72 かんばん方式の運用方法はどれか。
ア 前工程が生産完了した後,生産量を記載したかんばんとともに部品を後工程に供給する。
イ 前工程は後工程から回ってくるかんばんの指示量に備え,自工程の在庫を最小限に抑えながら生産しておく必要がある。
ウ 前工程は後工程の引取り時期やかんばんの指示量が大きく変動しても,対応できる生産能力の余力をもつ必要がある。
エ 前工程は故障などによる後工程への供給量不足に備え,平均故障時間で生産される部品の量を,かんばんの指示量に加算して,後工程に供給する。
【正解】イ

問73 インターネットショッピングで売上の全体に対して,あまり売れない商品の売上合計の占める割合が無視できない割合になっていることを指すものはどれか。
ア アフィリェイト     イ オプトイン
ウ ドロップシッピング     エ ロングテール
【正解】エ

問74 企業経営における,コンプライアンス強化の説明はどれか。
ア 各事業を市場成長率と相対的マーケットシェアの2次元で評価し,最適な経営資源の配分を行う。
イ 企業存続の危機につながりかねない,経営者や従業員による不法な行為の発生を抑制する。
ウ 顧客,株主,従業員などの利害関係者の満足度を向上させ,企業の継続した発展を図る。
エ 他社にまねのできない独自の技術や能力など,差別化の源泉となる経営資源保有し,競争力を強化する。
【正解】イ

■H27春
問72 “かんばん方式”を説明したものはどれか。
ア 各作業の効率を向上させるために,仕様が統一された部品,半製品を調達する。
イ 効率よく部品調達を行うために,関連会社から部品を調達する。
ウ 中間在庫を極力減らすために,生産ラインにおいて,後工程が自工程の生産に合
 わせて,必要な部品を前工程から調達する。
エ より品質の高い部品を調達するために,部品の納入指定業者を複数定め,競争入
 札で部品を調達する。
【正解】ウ

問73 EDIを実施するための情報表現規約で規定されるべきものはどれか。
ア 企業間の取引の契約内容     イ システムの運用時間
ウ 伝送制御手順     エ メッセージの形式
【正解】エ

問74 ディジタルサイネージの説明として,適切なものはどれか。
ア 情報技術を利用する機会又は能力によって,地域間又は個人間に生じる経済的又
 は社会的な格差
イ 情報の正当性を保証するために使用される電子的な署名
ウ ディスプレイに映像,文字などの情報を表示する電子看板
エ 不正利用を防止するためにデータに識別情報を埋め込む技術
【正解】ウ

■H26秋
問71 BTO(Build To Order)を説明したものはどれか。
ア 顧客のニーズに対応したカスタマイズを実現するために,顧客の注文を受けてか
 ら最終製品の生産を行う。
イ 商品企画から生産,販売までを行う製造小売業として,自社のブランド商品を消
 費者に直接提供する。
ウ 製造業者などが,過剰在庫,返品,特殊サイズ,傷などによって正規の価格では
 売れない商品を低価格で販売する。
エ 特定の商品分野に絞り込み,豊富な晶ぞろえとローコストオベレーションによっ
 て,徹底した低価格訴求を行う。
【正解】ア

問72 CE(コンカレントエンジニアリング)を説明したものはどれか。
ア CADで設計された図形データを基に,NCデータを作成すること
イ 生産時点で収集した情報を基に問題を分析し,生産活動の効率の向上を図ること
ウ 製品の開発や生産に関係する情報の中身や表現形式を標準化すること
エ 製品の企画・設計・製造を同時並行処理し,全体のリードタイムを短縮すること
【正解】エ

問73 SEOの説明はどれか。
ア ECサイトにおいて,個々の顧客の購入履歴を分析し,新たに購入が見込まれる商
 品を自動的に推奨する機能
イ Webページに掲載した広告が契機となって商品が購入された場合,売主から成功
 報酬が得られる仕組み
ウ 検索エンジンの検索結果一覧において自社サイトがより上位にランクされるよう
 にWebページの記述内容を見直すなど様々な試みを行うこと
エ 検索エンジンを運営する企業と契約し,自社の商品・サービスと関連したキーワ
 ードが検索に用いられた際に広告を表示する仕組み
【正解】ウ

問74 企業経営の透明性を確保するために,企業は誰のために経営を行っているか,トッ
  プマネジメントの構造はどうなっているか,組織内部に自浄能力をもっているか,な
  どを問うものはどれか。
ア コアコンピタンス     イ コーポレートアイデンティティ
ウ コーポレートガバナンス     エ ステークホルダアナリシス
【正解】ウ

■H27秋
問70 IoT (Internet of Things)の実用例として,適切でないものはどれか。
ア インターネットにおけるセキュリティの問題を回避する目的で,サーバに接続せず,単独でファイルの管理や演算処理,印刷処理などの作業を行うコンピュータ
イ 大型の機械などにセンサと通信機能を内蔵して,稼働状況や故障箇所,交換が必要な部品などを,製造元がインターネットを介してリアルタイムに把握できるシステム
ウ 自動車同士及び自動車と路側機が通信することによって,自動車の位置情報をリアルタイムに収集して,渋滞情報を配信するシステム
エ 検針員に代わって,電力会社と通信して電力使用量を申告する電力メータ
【正解】ア

■H27春
問71 ある期間の生産計画において,図の部品表で表される製品Aの需要量が10個であ
  るとき,部品Dの正味所要量は何個か。ここで,ユニットBの在庫残が5個,部品D
  の在庫残が25個あり,他の在庫残,仕掛残,注文残,引当残などはないものとする。
10-5_H27h_問71
ア 80     イ 90     ウ 95     エ 105
【正解】イ

■H29秋
問70 構成表の製品Aを300個出荷しようとするとき,部品bの正味所要量は何個か。ここで, A,  a, b,  cの在庫量は在庫表のとおりとする。また,他の仕掛残,注文残,引当残などはないものとする。
10-4_H29a_問70
ア 200     イ 600     ウ 900     エ 1,500
【正解】イ

■H28春
問70 技術は,理想とする技術を目指す過程において,導入期,成長期,成熟期,衰退期,そして次の技術フェ―ズに移行するという進化の過程をたどる。この技術進化過程を表すものとして,適切なものはどれか。
ア 技術のSカーブ     イ 需要曲線
ウ バスタブ曲線     エ ラーニングカーブ
【正解】ア

問71 製品開発のスピードアップ手法を次のa~dに分類した場合, bに相当するものはどれか。ここで,ア~工は.  a~dのいずれかに該当する。
10-4_H28h_問71
ア CAD,  CAM,  CAEなど既に一部利用しているツールの積極的な活用
イ 消費者ニーズを調査し,製品開発につなげるための市場調査会社の活用
ウ 設計部門と生産部門の作業を並列に進めるコンカレントエンジニアリング
エ 大学との共同研究開発や,同業他社からの技術導入
【正解】ウ

■H27春
間68 コモディティ化の説明はどれか。
ア 革新的な発明に基づいて,従来は市場に存在しなかった製品を開発し,市場に投
 入すること
イ 技術革新によって,後発製品が先発製品の市場を衰退させること
ウ 技術の成熟などによって,他社製品との差別化が価格以外の点で困難になること
エ 市場での価格競争を避けるために,他社製品とは異なる機能をもった製品を開発
 し,販売すること
【正解】ウ

問70 プロセスイノベーションに関する記述として,適切なものはどれか。
ア 競争を経て広く採用され,結果として事実上の標準となる。
イ 製品の品質を向上する革新的な製造工程を開発する。
ウ 独創的かつ高い技術を基に革新的な新製品を開発する。
エ 半導体の製造プロセスをもっている企業に製造を委託する。
【正解】イ

■H26秋
問70 コア技術の事例として適切なものはどれか。
ア アライアンスを組んでインタフェースなどを策定し,共通で使うことを目的とし
 た技術
イ 競合他社がまねできないような,自動車エンジンのアイドリングストップ技術
ウ 競合他社と同じCPUコアを採用し,ソフトウェアの移植匪を生かす技術
エ 製品の早期開発,早期市場投入を目的として,汎用部品を組み合わせて開発する
 技術
【正解】イ

■H29秋
問68 CRMを説明したものはどれか。
ア 卸売業者・メーカが,小売店の経営活動を支援してその売上と利益を伸ばすことによって,自社との取引拡大につなげる方法である。
イ 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の高効率化を図るための手法である。
ウ 企業内の全ての顧客チャネルで情報を共有し,サービスのレベルを引き上げて顧客満足度を高め,顧客ロイヤリティの最大化に結び付ける考え方である。
エ 生産,在庫,購買,販売,物流などの全ての情報をリアルタイムに交換することによって,サプライチェーン全体の効率を大幅に向上させる経営手法である。
【正解】ウ

問69 ISO,  IEC,  ITUなどの国際標準に適合した製品を製造及び販売する利点として,適切なものはどれか。
ア WTO政府調達協定の加盟国では,政府調達は国際標準の仕様に従って行われる。
イ 国際標準に適合しない競合製品に比べて,技術的に優位であることが保証される。
ウ 国際標準に適合するために必要な特許は,全て無償でライセンスを受けられる。
エ 輸出先国の国内標準及び国内法規の規制を受けることなく製品を輸出できる。
【正解】ア

■H28秋
問67 ベンチマーキングを説明したものはどれか。
ア 企業内に散在している知識を共有化し,全体の問題解決力を高めていく経営を行う。
イ 迅速な意思決定のために,組織の階層をできるだけ少なくしたフラット型の組織構造によって経営を行う。
ウ 優れた業績を上げている企業などとの比較分析を行い,結果を自社の経営改革に活用する。
エ 他社にはまねのできない,企業独自のノウハウや技術などの強みを核とした経営を行う。
【正解】ウ

問68 アンソフが提唱する成長マトリクスを説明したものはどれか。
ア 自社の強みと弱み,市場における機会と脅威を,分類ごとに列挙して,事業戦略における企業の環境分析を行う。
イ 製品と市場の視点から,事業拡大の方向性を市場浸透・製品開発・市場開拓・多角化に分けて,戦略を検討する。
ウ 製品の市場占有率と市場成長率から,企業がそれぞれの事業に対する経営資源の最適配分を意思決定する。
エ 製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の各段階に応じて,製品の改良,新品種の追加,製品廃棄などを計画する。
【正解】イ

問69 RFM分析において,特にR (Recency)とF (Frequency)をそれぞれ三つに分類した。表の各セルに対する考察のうち,適切なものはどれか。
10-3_H28a_問69
ア AAに分類される顧客には,  2度目以降の再購入を促進する特典提示や購入のお礼状が重要である。
イ ACに分類される顧客には,コストを掛けてはならないので,マーケティング費用削減が重要である。
ウ CAに分類される顧客は,離反しているおそれがあるので,離反していないかの調査が重要である。
エ CCに分類される顧客に対しては,個人的なおもてなしを重視し,季節の挨拶などが重要である。
【正解】ウ

問70 技術経営における課題のうち1死の谷”を説明したものはどれか。
ア コモディテイ化が進んでいる分野で製品を開発しても,他社との差別化ができず,価値利益化ができない。
イ 製品が市場に浸透していく過程において,実用性を重んじる顧客が受け入れず,より大きな市場を形成できない。
ウ 先進的な製品開発に成功しても,事業化するためには更なる困難が立ちはだかっている。
エ プロジェクトのマネジメントが適切に行われないために,研究開発の現場に過大な負担を強いて,プロジェクトのメンバが過酷な状態になり,失敗に向かってしまう。
【正解】ウ

■H28春
問67 企業の競争戦略におけるチャレンジヤ戦略はどれか。
ア 上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
イ 潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
ウ 目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
エ 利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
【正解】ア

問68 売り手側でのマーケティング要素4Pは,買い手側での要素4Cに対応するという考え方がある。 4Pの一つであるプロモーションに対応する4Cの構成要素はどれか。
ア 顧客価値(Customer Value
イ 顧客コスト(Customer Cost)
ウ コミュニケーション(Communication)
エ 利便性(Convenience)
【正解】ウ

問69 ある製品における消費者の購買行動を分析した結果,コンパーション率が低く,リテンション率が高いことが分かった。この場合に講じるべき施策はどれか。
10-4_H28h_問69
ア 広告によって製品の認知度を高めても初回購入やリピート購入に結び付けられる可能性は低いと想定されるので,この製品の販売からの撤退を検討する。
イ 初回購入に至る消費者の心理的な障壁が高いことが想定されるので,無料サンプルの配布やお試し価格による提供などのセールスプロモーションを実施する。ウ 製品の機能や性能と製品を購入した消費者の期待に差異があることが想定されるので,製品戦略を見直す。
エ 製品を購入した消費者が固定客化していることから現状のマーヶティング戦略は効果的に機能していると判断できるので,新たな施策は不要である。
【正解】イ

■H27秋
問67 多角化戦略のうち,M&Aによる垂直統合に該当するものはどれか。
ア 銀行による保険会社の買収・合併
イ 自動車メーカによる軽自動車メーカの買収・合併
ウ 製鉄メーカによる鉄鋼石採掘会社の買収・合併
エ 電機メーカによる不動産会社の買収・合併
【正解】ウ

問69 SFAを説明したものはどれか。
ア 営業活動にITを活用して営業の効率と品質を高め,売上・利益の大幅な増加や,顧客満足度の向上を目指す手法・概念である。
イ 卸売業・メーカが小売店の経営活動を支援することによって,自社との取引量の拡大につなげる手法・概念である。
ウ 企業全体の経営資源を有効かつ総合的に計画して管理し,経営の効率向上を図るための手法・概念である。
エ 消費者向けや企業間の商取引を,インターネットなどの電子的なネットワークを活用して行う手法・概念である。
【正解】ア

■H27春
問67 コアコンピタンスに該当するものはどれか。
ア 主な事業ドメインの高い成長率
イ 競合他社よりも効率性が高い生産システム
ウ 参入を予定している事業分野の競合状況
エ 収益性が高い事業分野での市場シェア
【正解】イ

問69 施策案a~dのうち,利益が最も高くなるマーケティングミックスはどれか。ここで
  広告費と販売促進費は固定費とし,1個当たりの変動費は1,000円とする。
10-3_H27h_問69
ア a     イ b     ウ c     エ d
【正解】ウ

■H26秋
問67 特定顧客,特定製品のセグメントに資源を集中し,専門化を図る戦略はどれか。
ア チャレンジヤ戦略     イ ニッチ戦略
ウ フォロワ戦略     エ リーグ戦略
【正解】イ

問68 新規ビジネスを立ち上げる上で実施するフィージビリティスタディはどれか。
ア 新規ビジネスに必要なシステム構築に対するIT投資を行うこと
イ 新規ビジネスの採算性や実行可能性を,投資前に分析し,評価すること
ウ 新規ビジネスの発掘のために,アイディアを社内公募すること
エ 新規ビジネスを実施するために必要な要員の教育訓練を行うこと
【正解】イ

問69 部品や資材の調達から製品の生産,流通,販売までの,企業間を含めたモノの流れ
  を適切に計画・管理し,最適化して,リードタイムの短縮,在庫コストや流通コスト
  の削減などを実現しようとする考え方はどれか。
ア CRM     イ ERP     ウ MRP     エ SCM
【正解】エ

■H29秋
問64 共通フレーム2013によれば,要件定義プロセスで行うことはどれか。
ア システム化計画の立案     イ システム方式設計
ウ ソフトウェア詳細設計     エ 利害関係者のニーズの抽出
【正解】エ

問65 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,情報システムの開発において,多段階契約の考え方を採用する目的はどれか。ここで,多段階契約とは,工程ごとに個別契約を締結することである。
ア 開発段階において,前工程の遂行の結果,後工程の見積前提条件に変更が生じた場合に,各工程の開始のタイミングで,再度見積りを可能とするため
イ サービスレベルの達成・未達の結果に対する対応措置(協議手続,解約権,ペナルティ・インセンティブなど)及びベンダの報告条件などを定めるため
ウ 正式な契約を締結する前に,情報システム構築を開始せざるを得ない場合の措置として,仮発注合意書(Letter of Intent : LOI)を交わすため
エ ユーザ及びベンダのそれぞれの役割分担を,システムライフサイクルプロセスに応じて,あらかじめ詳細に決定しておくため
【正解】ア

問66 半導体ファブレス企業の説明として,適切なものはどれか。
ア 委託者の依頼を受けて,自社工場で半導体製造だけを行う。
イ 自社で設計し,自社工場で生産した製品を相手先ブランドで納入する。
ウ 自社内で回路設計から製造まで全ての設備をもち,自社ブランド製品を販売する。
エ 製品の企画,設計及び開発は行うが,半導体製造の工場は所有しない。
【正解】エ

問67 営業部門で設定するKPIとKGIの適切な組合せはどれか。
10-2_H29a_問67
【正解】エ

■H28秋
問64 リサイクル法に基づく規制に準拠した使用済PCの回収・再資源化に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア 回収・再資源化の対象は,ディスプレイ以外のデスクトップPC,及びノートブックPC本体である。
イ 家庭から廃棄される際に,  PCリサイクルマーク付きのPCは,メーカや輸入販売業者の責任で回収・再資源化する。
ウ 家庭から廃棄される自作PC又は倒産したメーカ若しくは輸入販売業者のPCは,回収・再資源化の対象外である。
エ 企業から廃棄されるPCは,メーカによる回収一再資源化の対象外であり,企業によって産業廃棄物として処理される必要がある。
【正解】イ

問65 非機能要件項目はどれか。
ア 新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順,入出力情報,組織,責任,権限,業務上の制約などの項目
イ 新しい業務の遂行に必要なアプリケーションシステムに関わる利用者の作業,システム機能の実現範囲,機能間の情報の流れなどの項目
ウ 経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ,システム化・システム改善を必要とする業務上の課題,求められる成果一目標などの項目
エ システム基盤に関わる可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性,セキュリテイ,システム環境などの項目
【正解】エ

問66 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,要件定義工程を実施する際に,ユーザ企業がベンダと締結する契約の形態について適切なものはどれか。
ア 構築するシステムがどのような機能となるか明確になっていないので準委任契約にした。
イ 仕様の決定権はユーザ側ではなくベンダ側にあるので準委任契約にした。
ウ ベンダに委託する作業の成果物が具体的に想定できないので請負契約にした。エ ユーザ内のステークホルダとの調整を行う責任が曖昧にならないように請負契約にした。
【正解】ア

■H27秋
問65 情報システムの調達の際に作成されるRFIの説明はどれか。
ア 調達者から供給者候補に対して,システム化の目的や業務内容などを示し,情報の提供を依頼すること
イ 調達者から供給者候補に対して,対象システムや調達条件などを示し,提案書の提出を依頼すること
ウ 調達者から供給者に対して,契約内容で取り決めた内容に関して,変更を要請すること
エ 調達者から供給者に対して,双方の役割分担などを確認し,契約の締結を要請すること
【正解】ア

問66 環境省の環境表示ガイドラインによれば,環境表示の説明はどれか。
ア 温室効果ガスを削減するために,企業や国が排出枠を決め,温室効果ガスが排出枠に届かない不足分と,排出枠に収まらない超過分を,企業や国が市場で取引することを明らかにしたもの
イ 国や地方公共団体などの公的機関が,率先して環境物品(環境負荷の低減に資する製品やサービス)の調達を推進するなど,環境物品への需要の転換を促進するために必要な事項を規定したもの
ウ 製品やサービスについて,環境に配慮した点や環境負荷の低減効果などの特徴,事業者の環境配慮への姿勢を,説明文やシンボルマーク,図表などを通して主張したもの
エ 風力,太陽光,バイオマスなどの再生可能エネルギーによって発電されたグリーン電力が,化石燃料に比較して温室効果ガスの排出量が少ないなどという環境付加価値を取引可能な証書にしたもの
【正解】ウ

■H26秋
問64 受注管理システムにおける要件のうち,非機能要件に該当するものはどれか。
ア 顧客から注文を受け付けるとき,与信残金額を計算し,結果がマイナスになった
 場合は,入力画面に警告メッセージを表示すること
イ 受注管理システムの稼働率を決められた水準に維持するために,障害発生時は半
 日以内に回復できること
ウ 受注を処理するとき,在庫切れの商品であることが分かるように担当者に警告メ
 ッセージを出力すること
エ 出荷できる商品は,顧客から受注した情報を受注担当者がシステムに入力し,営
 業管理者が受注承認入力を行ったものに限ること
【正解】イ

問65 総合評価落札方式による調達を説明したものはどれか。
ア 価格,提案内容などが点数化され,最高得点の提案が選ばれる。
イ 過去の採用実績が総合的に評価され,入札を経ずに業者が選ばれる。
ウ 所定の契約限度額の枠内で最も優れた提案が,入札を経ずに選ばれる。
エ 予定価格の制限の範囲内で最低価格の提案が選ばれる。
【正解】ア

問66 “情報システム・モデル取引・契約書”によれば,ユーザ(取得者)とベンダ(供
  給者)間で請負型の契約が適切であるとされるフェーズはどれか。
10-2_H26a_問66
ア システム化計画フェーズから導入・受入支援フェーズまで
イ 要件定義フェーズから導入・受入支援フェーズまで
ウ 要件定義フェーズからシステム結合フェーズまで
エ システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで
【正解】エ

■H29秋
問62 システム管理基準(平成16年)によれば,組織全体の情報システムのあるべき姿を明確にする計画はどれか。
ア 開発計画     イ 事業継続計画
ウ 全体最適化計画     エ 年間運用計画
【正解】ウ

問63 グラウトサービスの導入事例のうち,データから新たな知見を抽出し,付加価値として提供しているものはどれか。
ア 顧客データ管理システムのサーバリソースとして,グラウトサービスを活用することによって,新しいサーバの構築期間を,グラウトサービス導入前の約2か月間から1日に短縮した。
イ 個々の自動車から得た位置情報とブレーキ作動情報をグラウトサービスを用いて蓄積し,急ブレーキが頻繁に踏まれる危険地点を分析し,その結果を運転者などに配信することによって,事故を未然に防止した。
ウ 自社運用のメールサーバのアプリケーションとデータを,グラウトサービスに移行することによって,   5年間のTCOを約半分に削減した。
エ 自社環境で動く情報システムに格納されたデータとソフトウェアを,グラウトサービスを用いてバックアップすることによって,事業継続性を担保した。
【正解】イ

■H28秋
問62 ITベンダにおけるソリューションビジネスの推進で用いるバランススコアカードの,学習と成長のKPIの目標例はどれか。ここで,ソリューションとぱ顧客の経営課題の達成に向けて,情報技術と専門家によるプロフェッショナルサービスを通して支援するこどとする。
ア サービスを提供した顧客に対して満足度調査を行い,満足度の平均を5段階評価で3.5以上とする。
イ 再利用環境の整備によってソリューション事例の登録などを増やし,顧客提案数を前年度の1.5倍とする。
ウ 情報戦略のコンサルティングサービスに重点を置くために,社内要員30名をITのプロフェッショナルとして育成する。
エ 情報戦略立案やシステム企画立案に対するコンサルティングの受注金額を,全体のi5%以上とする。
【正解】ウ

■H28春
問61 IT投資評価を,個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,事前評価,中間評価,事後評価として実施する。事前評価について説明したものはどれか。
ア 事前に設定した効果目標の達成状況を評価し,必要に応じて目標を達成するための改善策を検討する。
イ 実施計画と実績との差異及び原因を詳細に分析し,投資額や効果目標の変更が必要かどうかを判断する。
ウ 投資効果の実現時期と評価に必要なデータ収集方法を事前に計画し,その時期に合わせて評価を行う。
エ 投資目的に基づいた効果目標を設定し,実施可否判断に必要な情報を上位マネジメントに提供する。
【正解】エ

問62 情報システム全体の最適化目標は経営戦略に基づいて設定される必要があり,その整合性を検証する必要がある。“財務状態の予測”と整合性を確保すべきものはどれか。
ア 情報化投資計画
イ 情報システム化計画
ウ 情報システム全体のSWOT分析
エ 情報システム部門バランススコアカード
【正解】ア

問64 オムニチャネルの特徴はどれか。
ア 実店舗,インターネット上のオンラインストア,カタログ通販など,複数の顧客接点から同質の利便性で商品を注文・購入できること
イ 実店舗とインターネット上の店舗の取扱商品を想定購入者層に応じて別々にし,独立した販売チャネルとすること
ウ 実店舗に顧客を来店させるために,期間限定のクーポンを複数の実店舗の店頭で店員が配布すること
エ 実店舗を運営するための人件費を削減するために,インターネットだけで商品を販売すること
【正解】ア

問65 BABOKの説明はどれか。
ア ソフトウェア品質の基本概念,ソフトウェア品質マネジメント,ソフトウェア品質技術の三つのカテゴリから成る知識体系
イ ソフトウェア要求,ソフトウェア設計,ソフトウェア構築,ソフトウェアテステイング,ソフトウェア保守など10の知識エリアから成る知識体系
ウ ビジネスアナリシスの計画とモニタリング,引き出し,要求アナリシス,基礎コンピテンシなど七つの知識エリアから成る知識体系
エ プロジェクトマネジメントに関するスコープ,タイム,コスト,品質,人的資源,コミュニケーション,リスクなど九つの知識エリアから成る知識体系
【正解】ウ

問66 表は,ビジネスプロセスをUMLで記述する際に使用される図法とその用途を示している。表中のbに相当する図法はどれか。ここで,ア~エは,a~dのいずれかに該当する。
10-1_H28h_1_問66
ア クラス図     イ コラボレーション図
ウ ステートチヤート図     エ ユースケース
【正解】エ

■H27秋
問63 “システム管理基準”によれば,情報戦略における情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項はどれか。
ア 開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にすること
イ 開発の規模,システム特性などを考慮して開発手順を決めておくこと
ウ 経営戦略との整合性を考慮すること
エ 必要な要員,予算,設備,期間などを確保すること
【正解】ウ

問64 要件定義において,利用者や外部システムと,業務の機能を分離して表現することで,利用者を含めた業務全体の範囲を明らかにするために使用される図はどれか。
ア アクティビティ図     イ オブジェクト図
ウ クラス図     エ ユースケース
【正解】エ

■H27春
問64 1T投資ポートフォリオの目的はどれか。
ア IT投資を事業別,システム別,ベンダ別,品目別などに分類して,経年推移や構
 成比率の変化などを分析し,投資額削減の施策を検討する。
イ 個別のIT投資案件について,情報戦略との適合性,投資額や投資効果の妥当性,
 投資リスクの明瞭性などの観点から投資判断を行う。
ウ 個別プロジェクトの計画,実施,完了に応じて,IT投資の事前評価,中間評価,
 事後評価を一貫して行い,戦略目標に対する達成度を評価する。
エ 投資リスクや投資価値の類似性で分類したカテゴリごとのIT投資について,企業
 レベルで最適な資源配分を行う。
【正解】エ

問65 定性的な評価項目を定量化するために評価点を与える方法がある。表に示す4段階
  評価を用いた場合,重み及び判定内容から評価されるシステム全体の目標達成度は
  何%となるか。
10-1_H27h_1_問65
ア 27     イ 36     ウ 43     エ 52
【正解】イ

問66 業務要件定義において,業務フローを記述する際に,処理の分岐や並行処理,処理
  の同期などを表現できる図はどれか。
ア アクティビティ図     イ クラス図
ウ 状態遷移図     エ ユースケース
【正解】ア

■H26秋
問61 1T投資の評価手法のうち,バランススコアカードを用いた手法を説明したものはど
  れか。
ア IT投資の効果を正味現在価値などのキャッシュフローを用いて評価することによ
 って,他の投資案件との整合性を確保する。
イ IT投資をその性質やリスクの共通性によってカテゴリに分類し,カテゴリ単位で
 の投資割合を評価することによって,経営戦略とIT投資の整合性を確保する。
ウ 財務,顧客,内部業務プロセスなど複数の視点ごとに業績評価の指標を設定し,
 経営戦略との適合性を評価することによって,IT投資の効果を多面的に把握する。。
エ 初期投資の価値に加えて,後続のプロジェクトにおいて選択可能な収益やリスク
 の期待値を,金融市場で使われるオプション価格付け理論に基づいて評価する。
【正解】ウ

問62 情報戦略の立案時に,必ず整合性をとるべきものはどれか。
ア 新しく登場した情報技術     イ 基幹システムの改修計画
ウ 情報システム部門の年度計画     エ 中長期の経営計画
【正解】エ

全社戦略は、全社の戦略を考えることで、たとえば、どの分野に、どういう経営資源(お金や人材)を割り当てるかを策定します。
たとえば、富士フィルムは映画フィルムからスタートしましたが、複写機事業に参入(米国のゼロックス社と合弁で富士ゼロックスを設立)し、その後はTVCMもされている内視鏡や、化粧品事業も行っています。
http://www.fujifilmholdings.com/ja/investors/individual/history/index.html

次に事業戦略は、複合機事業、化粧品事業など、各事業分野における戦略を考えることです。

全社戦略の大事な考え方の一つとして、PPMについて、次で解説します。

企業の業務とシステムとは、必ずしもうまく連携して機能しているとは言えません。多くの企業では、業務の変更に合わせてシステムをその場しのぎで追加・改修してきたからです。
 エンタープライズアーキテクチャは、そんな整合性が取れていない業務と情報システムのあるべき姿(理想の姿)を示し、全体最適化するための技法です。
aa
過去問では、エンタープライズアーキテクチャ(Enterprise Architecture) のことを「組織全体の業務とシステムを統一的な手法でモデル化し、業務とシステムを同時に改善することを目的とした、業務とシステムの最適化手法である」(H22ST午前1問23)と述べられている。
 EAでは、各業務と情報システムを,ビジネス,データ,アプリケーション,テクノロジの四つの体系で整理し、システム全体の現状と理想像を表現します。以下は、4つのアーキテクチャと、それらを策定する際の成果物を整理したものです。
H21秋-応用情報-問61、62を参考に整理すると、以下になります。
項目アーキテクチャ説明成果物

上位

ビジネスアーキテクチャ

ビジネス戦略に必要な業務プロセスや情報の流れを体系的に示したもの

業務流れ図


データアーキテクチャ

業務に必要なデータの内容、データ間の関連や構造などを体系的に示したもの

実体関連ダイアグラム


アプリケーションアーキテクチャ

業務プロセスを支援するシステムの機能や構成などを体系的示したもの

情報システム関連図

下位

テクノロアーキテクチャ

情報システムの構築・運用に必要な技術的構成要素を体系的に示したもの

ソフトウェア構成図


また、応用情報技術者試験シラバスでは、エンタープライズアーキテクチャに関して次のように述べられています。
(2)エンタープライズアーキテクチャ
エンタープライズアーキテクチャの目的と考え方
EA(Enterprise Architecture:エンタープライズアーキテクチャ)は,組織全体の業務とシステムを統一的な手法でモデル化し,業務とシステムを同時に改善することを目的とした,組織の設計・管理手法であること,全体最適化を図るためのアーキテクチャモデルを作成し,目標を明確に定めることが必要であることを理解する。
アーキテクチャモデルは,業務とシステムの構成要素を記述したモデルのことで,組織全体として業務プロセス,業務に利用する情報,情報システムの構成,利用する情報技術などの領域(ビジネス,データ,アプリケーション,テクノロジ)のアーキテクチャを整理し,システム全体の現状と理想像を表現することを理解する。

用語例 ザックマンフレームワーク,業務・システム最適化,As-is モデル,To-be モデル,参照モデル,EAI(Enterprise Application Integration)

② ビジネスアーキテクチャ
BA(Business Architecture:ビジネスアーキテクチャ)は,組織の目標や業務を体系化したアーキテクチャであることを理解する。

用語例 業務説明書,DMM(Diamond Mandala Matrix:機能構成図),DFD,WFA(Work Flow Architecture:業務流れ図),UML

③ データアーキテクチャ
DA(Data Architecture:データアーキテクチャ)は,組織の目標や業務に必要となる
データの構成,データ間の関連を体系化したアーキテクチャであることを理解する。

用語例 データ定義表,情報体系整理図(UML のクラス図),E-R 図

④ アプリケーションアーキテクチャ
AA(Application Architecture:アプリケーションアーキテクチャ)は,組織としての目標を実現するための業務と,それを実現するアプリケーションの関係を体系化したアーキテクチャであることを理解する。

用語例 情報システム関連図,情報システム機能構成図, SOA ( Service Oriented Architecture:サービス指向アーキテクチャ

⑤ テクノロアーキテクチャ
TA(Technology Architecture:テクノロアーキテクチャ)は業務を実現するためのハードウェア,ソフトウェア,ネットワークなどの技術を体系化したアーキテクチャであることを理解する。

用語例 ハードウェア構成図,ソフトウェア構成図,ネットワーク構成図

過去問を見てみよう!
■H29秋AP午前
(H27秋AP午前 問61と同じ)
問61 エンタープライズアーキテクチャにおいて,業務と情報システムの理想を表すモデルはどれか。
ア EA参照モデル      イ To-Beモデル
ウ ザックマンモデル     エ データモデル
【正解】イ

■H27春AP午前
問62 エンタープライズアーキテクチャ(EA)を説明したものはどれか。
ア オブジェクト指向設計を支援する様々な手法を統一して標準化したものであり,クラス図などのモデル図によってシステムの分析や設計を行うための技法である。
イ 概念データモデルを,エンティティ,リレーションシップで表現することによって,データ構造やデータ項目間の関係を明らかにするための技法である。
ウ 各業務と情報システムを,ビジネス,データ,アプリケーション,テクノロジの四つの体系で分析し,全体最適化の観点から見直すための技法である。
エ 企業のビジネスプロセスを,データフロー,プロセス,ファイル,データ源泉/データ吸収の四つの基本要素で抽象化して表現するための技法である。
【正解】ウ

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