カテゴリ: 9.マネジメント

では、クリティカルパスの記事(http://sm.seeeko.com/archives/65913214.html)の解説に基づき、過去問を解いてみましょう。
問52 図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は0日目とする。
問52
ア 作業Cを最も早く開始できるのは5日目である。
イ 作業Dはクリティカルパス上の作業である。
ウ 作業Eの余裕日数は30日である。
エ 作業Fを最も遅く開始できるのは10日目である。
ア:不正解。作業Cを始めるには、A(5日)およびB(10日)が終わっている必要があります。よって、最も早く開始できる最早開始日は10日目です。
イ:クリティカルパスは、結合点に、最早開始日を記載していきます。
すると、この作業には60日かかることが分かります。
クリティカルパス
いくつもの工程の中で、60日かかる流れは、B⇒C⇒G⇒Hであり、これがクリティカルパスです。Dは通りません。
ウ:作業Eは、ダミー工程を経由してHを実施するのですが、Hの最早開始日が50日です。Eの作業は10日かかりますから、50-10で、最遅開始日は40日です。最早開始日が10日ですから、40-10=30日の余裕があります。
エ:Fはダミー工程を経由してHを実施するのですが、Hの最早開始日が50日です。ですから、Fの作業が10日かかることから、最遅開始日は40日です。

正解は、ウです。

タイムマネジメントに関して補足します。
1)PERT(Program Evaluation and Review Technique)
・アローダイアグラムともいう。
・クリティカルパスによる重点管理が必要な工程を明確にする
・PERTに関して過去問では、「プロジェクトの日程計画を作成するのに適した技法(H16秋AD問39)と述べられています
・CPM(Critical Path Method:クリティカルパス法)
・ADM(Arrow Diagramming Method)とPDMがあり、PERTはADMを利用している。ADMとPDMの違いは覚えなくて良いですが、参考までに。
ADMとPDMの一番の違いは、アクティビティの表し方です。ADMは矢印でアクティビティを表します。PDMはアクティビティを□で表すのです。アクティビティをつなぐのが矢印です。

・三点見積法にて、各工程の時間をより正確に判断する。
 (悲観値+通常値x4+楽観値)÷6
 ※普通に行けば4ヶ月で終わるが、予期せぬことが発生したら7ヶ月かかる。すべて順調に行けば3ヶ月で終わる場合、約4.3ヶ月と判断する。

過去問(H25春PM午前2問8)を見てみましょう。

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問8 次のアローダイアグラムを基にして要員計画を立てる。要員数の増減を極力抑え,かつ,最短日数で終えられるように計画を立てる場合, 1日当たりの最大要員数は何名になるか。ここで,各工程は1名で作業するものとする。
pert
ア 2  イ 3  ウ 4  工 5
---------------
【解説】
7ccd0f5d 

なんだかよくわからない問題ですね。
まず、一人で作業をしたとしましょう。すると、aとbは同時にできないから、作業が遅れる。2名体制で、aとbを同時にやった方がいいことがわかります。また、dとeも同時にやった方が、早く終わりそうですね。なんとなく3名くらいかなというあたりがつけられると思います。そういうあたりをつけながら、詳しくは図で書いてみましょう。
1234567891011121314151617
佐藤さんaaaccccfffffhhhh
田中さんbbbdddddggggiii
伊藤さんee
すると、伊藤さんはeの2日間しか作業がありません。田中さんは2日間の空きがあります。gの作業が終わった後にeをすればいいことがわかります。よって、正解はアの2名です。

2)進捗管理表
・ガントチャート
工程表と思えばいいでしょう。縦軸にWBSなどに基づく工程を書き、横軸にスケジュールを書きます。現在どこまで進んでいるべきかなどかが視覚的にわかります。
ガントチャートの特徴として、過去問では、「各作業の開始時点と終了時点が一目で把握できる(H22SM午前-問19)」、「作業の相互関係の把握には適さないが、作業計画に対する実績を把握するのに適しており、
個人やグループの進捗管理に利用される(H22PM午前2問4)」と述べられている。


◆その他 用語
・アクティビティ:ワークパッケージをさらに細分化した「作業」のこと
・類推見積法 ← コスト・マネジメントでも使われる。
 他の類似した案件をベースとして、開発規模や工程などの違いを加味して必要なコストや期間を類推する。
・係数見積法 ← コスト・マネジメントでも使われる。
・ガントチャート
・マイルストーン

■H28秋AP午前
問52 あるプロジェクトの作業が図のとお り計画されているとき,最短日数で終了するためには,作業Hはプロジェクトの開始 から遅くとも何日後に開始しなければなら ないか。
9-1 H28a_52
ア 12  イ 14  ウ 18 エ 21
【正解】エ

■H27秋AP午前
(H24春AP午前 問51と同じ)
問53 図に示すとおりに作業を実施する予定であったが,作業Aで1日の遅れが生 じた。各作業の費用増加率を表の値とするとき,当初の予定日数で終了するために掛かる増加費用を最も少なくするには,どの作業を短縮すべきか。ここで,費用増加率とは,作業を1日短縮するために要する増加費用のことである。
9-1 H27a_53
ア B     イ C     ウ D     エ E
【正解】エ

■H27春AP午前
問51 PERT図で表されるプロジェクトにおいて,プロジェクト全体の所要日数を1日短縮できる施策はどれか。
9-1 H27h_51
ア 作業BとFを1日ずつ短縮する。  イ 作業Bを1日短縮する。
ウ 作業Iを1日短縮する。  エ 作業Jを1日短縮する。

【解説】経路の所要日数を確認していくと、A→B→E→Iが14日、A→C→F→Iが14日、A→C→G→Jが16日、A→D→H→Jが13日です。このプロジェクトのクリティカルパスはA→C→G→Jの16日であることが分かります。4つの選択肢の中で、このクリティカルパスの作業が1日短縮できるのはエだけです。
【正解】エ

■H24秋AP午前
問52 図のアローダイアグラムから読み取れることのうち,適切なものはどれか。 ここでプロジェクトの開始日は0日目とする。
9-1 H24a_52
ア 作業Cを最も早く開始できるのは5日目で ある。
イ 作業Dはクリティカルパス上の作業 である。
ウ 作業Eの余裕日数は30日である。
エ 作業Fを最も遅く開始できるのは10日目で ある。
【正解】ウ

応用情報技術者試験シラバスでは、コストマネジメントの目的が記載されています。
4.プロジェクト・コスト・マネジメントの目的
プロジェクト・コスト・マネジメントは,プロジェクトを決められた予算内で完了させること
http://www.jitec.jp/1_13download/syllabus_ap.pdfより)
 
コストマネジメントでは、見積もり技法としてファンクションポイント法、スケジュールの管理手法としてEVMを理解しましょう。

まず、見積もり技法には大きく3つがあります。

通常の見積:ボトムアップ見積もり
開発規模から工数を積み上げて見積もる。

ファンクションポイント法
ソフトウェアの開発規模見積りに利用されるファンクションポイント法の説明として、「外部仕様から、そのシステムがもつ入力、出力や内部論理ファイルなどの5項目に該当する要素の数を求め、さらに複雑さを考慮した重きを掛けて求めた値を合計して規模を見積もる。(H21PM午前2-問3)」と述べられている。

ファンクションポイント法のは、以下の過去問(H25秋AP午後)にあるように結構複雑です。
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2013h25_2/2013h25a_ap_pm_qs.pdf
この過去問からは、たとえば、上記に記載がある「外部仕様から、そのシステムがもつ入力、出力や内部論理ファイルなどの5項目に該当する要素」というのが、以下になります。
function_type

また、具体的なファンクションポイントの算出は以下のようになります。「ファンクションポイント算出表では,ファンクションタイプごとに,低・中・高それぞれの複雑さで計測されたファンクションタイプの個数と,複雑さの重み付け係数を掛けて足し合わせ,ファンクションタイプごとの合計値を求める。」との補足があります。

function

ただ、あまり複雑に考えずに、たとえば以下の過去問(H27秋FE午前問52)のように、5つのファンクションタイプごとに、ファンクションタイプの個数と複雑さの重み付け係数を掛けて足し合わせて求めることを理解しましょう。
問52 表の機能と特性をもったプログラムのファンクションポイント値は幾らか。ここで,複雑さの補正係数は0.75とする。
function_1
ア 18  イ 24  ウ 30  エ 32
個数に重み付け係数を掛けて、それを足し合わせます。
1×4 + 2×5 + 1×10 + 0×7 + 0×4 = 24 これに、補正係数0.75を掛けると18となり、アが正解です。

COCOMO
COCOMOの説明として、「プログラム言語とプログラマのスキルから経験的に求めた標準的な生産性と、必要とされる手続の個数とを乗じて規模を見積もる。(H21PM午前2-問3)」と述べられている。
・COCOMOはプログラム(開発側の観点)から判断する。ファンクションポイントは機能(ユーザ側の観点)で判断する。ファンクションポイントの方が使われることが多いだろう。
・また、ボトムアップ見積もりと比較した特徴は、プログラマのスキルなどを考慮した係数を掛ける点である。例えば、普通のPGの効率を1とすると、若手は0.6など。
 
※H22PM午前2問7に、関連問題がある

過去問を見てみよう!
■H28秋AP午前
問53 過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに進めて228日で完了し,プログラム開発を開始した。現在,200本のプログラムのうち100本のプログラム開発 を完了し,残りの100本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどお りに進捗すると仮定するとき,プロジェクトの完了まで,あと何日掛かるか。ここで各プログラムの開発に掛かる工数及び期間は,全てのプログラムで同一であるものと する。
9-1 H28a_53
ア 140  イ 150  ウ 161  エ 172
【正解】イ

■H27秋AP午前
問54 ソフトウェアの開発規模見積りに利用されるファンクションポイント法の説明 はどれか。
ア WBSによって作業を洗い出し,過去の経験から求めた作業ごとの工数を積み上げて規模を見積もる。
イ 外部仕様から,そのシステムがもつ入力,出力や内部論理ファイルなどの5項目に該当する要素の数を求め,複雑さを考慮した重みを掛けて求めた値を合計して 規模を見積もる。
ウ ソフトウェアの開発作業を標準作業に分解し,それらの標準作業ごとにあらかじめ決められた標準工数を割り当て,そ らを合計して規模を見積もる。
エ プログラム言語とプログラマのスキルから経験的に求めた標準的な生産性と,必要とされる手続の個数とを掛けて規模を見積もる。
【正解】イ

■H27春AP午前
問53 あるプログラムの設計から結合テ ストまでの作業について,開発工程ごとの見積工数を表1に示す。また,開発工程ごとの上級SEと初級SEの要員割当てを表2に示す。
 上級SEは,初級SEに比べて,プログラム作成一単体テストについて2倍の生産性を有する。表1の見積工数は,上級SEの生産性を基に算出している。
 全ての開発工程に対して,上級SEを1人追加して割り当てると,この作業に要する期間は何か月短縮できるか。ここで,開発工程の期間は重複させないものとし,要員全員が1か月当たり1人月の工数を 投入するものとする。
9-1 H27h_53
ア 1     イ 2     ウ 3     エ 4
【正解】エ

■H26春AP午前
問54 ある会社におけるウォータフォールモデルによるシステム開発の標準では,開発工程ごとの工数比率を表1のとおりに配分することになっている。全体工数が40人月と見積もられるシステム開発に対し,表2に示す開発要員数を割り当てることにな った。
  このシステム開発に要する期間は何か月になるか。
9-1 H26h_54
ア 2.5     イ 6.7     ウ 12     エ 14
【正解】エ

■H25秋AP午前
問51 アプリケーションにおける外部入力 ,外部出力,内部論理ファイル,外部インタフエースファイル,外部照会の五つの要素の個数を求め,それぞれを重み付けして集計する。集計した値がソフトウェアの規模に相関するという考え方に基づいて,開発規模の見積りに利用されるものはどれか 。
ア COCOMO        イ Dotyモデル
ウ Putnamモデル      エ ファンクションポイント法
【正解】エ

問52 過去のプロジェクトの開発実績から構築した作業配分モデルがある。要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに228日で完了してプログラム開発を開始 した。
 現在,200本のプログラムのうち100本のプログラム開発を完了し,残りの100本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクト全体の完了まで,あと何日 掛かるか。
9-1 H25a_52
ア 140     イ 150     ウ 161     エ 172
【正解】イ

■H25春AP午前
問52 ソフトウェアの開発規模見積りに利 用されるファンクションポイント法の説明 はどれか。
ア WBSによって作業を洗い出し,過去の経験から求めた作業ごとの工数を積み 上げて規模を見積もる。
イ 外部仕様から,そのシステムがもつ入力,出力や内部論理ファイルなどの5項 目に該当する要素の数を求め,複雑さを 考慮した重みを掛けて求めた値を合計して規模を見積もる。
ウ ソフトウェアの開発作業を標準作業に分解し,それらの標準作業ごとにあらかじめ決められた標準工数を割り当て,それらを合計して規模を見積もる。
エ プログラム言語とプログラマのスキルから経験的に求めた標準的な生産性と,必要とされる手続の個数とを掛けて規模を見積もる。
【正解】イ

■H24春AP午前
問53 システム開発の見積方法の一つであるファンクションポイント法の説明として,適切なものはどれか。
ア 開発規模が分かっていることを前提として,工数と工期を見積もる方法である。ビジネス分野に限らず,全分野に適用可能 である。
イ 過去に経験した類似のシステムについてのデータを基にして,システムの相違点を調べ,同じ部分については過去のデータ を使い,異なった部分は経験から規模と工数を見積もる方法である。
ウ システムの機能を入出力データ数やファイル数などによって定量的に計測し,複雑さとアプリケーションの特性による調整を行って,システム規模を見積もる方法で ある。
エ 単位作業量の基準値を決めておき,作業項目を単位作業項目まで分解し,その積算で全体の作業量を見積もる方法である。
【正解】ウ

応用情報技術者試験にて、スケジュールの管理技法で頻出の問題がEVMS(Earned Value Management System)です。

過去問ではEVM(Earned Value Management)の説明として、「プロジェクトのスケジュールの遅れやコストの超過を可視化できる進捗管理手法である。(H22SM午前-問18)」「プロジェクトの進捗や作業のパフォーマンスを,出来高の価値によって定量化し,プロジェクトの現在及び今後の状況を評価する手法(H25秋AP午前問62不正解選択肢より)」と述べられています。
応用情報技術者試験を勉強する成子

どうやって可視化するのですか?




次の3つの値を使います。

PV(Planned Value):計画価値
 計画された価値です。
AC(Actual Cost):実コスト
 実際のコストです。
EV(Earned Value):出来高
 稼いだ価値です。

これらを用いた進捗やコスト効率の指標が以下です。

・スケジュール効率指数
SPI(Schedule Performance Index) = EV/PV
・コスト効率指数
CPI(Cost Performance Index) = EV/AC
※どちらも分子はEVであることがポイント。
※1以上が健全
・コスト差異
CV(Cost Variance)=EV-AC
・スケジュール差異
SV(Schedule Variance)=EV-PV
※プラスが健全


以下の過去問(H23春FE午後)に〔EVMについての説明〕があります。
私の中途半端な解説より、わかりやすいし丁寧です。

〔EVMについての説明〕
(1)EVMでは,出来高計画値PV (Planned Value),コスト実績値AC (Actual Cost)及び出来高実績値EV (Earned Value)といった三つの指標を用いて,プロジェクトのコスト及びスケジュールを管理する。
(2)PVは,計画時にプロジェクトの各工程での作業に割り当てられたコストの計画値であり, ACは,各工程での作業実行後のコストの実績値である。EVは,各工程の実行過程での進捗度をコストに換算した実績値であり,その時点での計画作業の完成率にPVを乗じた値である。
(3)EVとAC, EVとPVそれぞれの差をとることで,プロジェクトのある時点での計画値と実績値との差異を把握できる。 EVとACとの差(EV-AC)をコスト差異CV(Cost Variance)といい, EVとPVとの差(EV-PV)をスケジュール差異SV(Schedule Variance)という。
(4)プロジェクトのある時点での計画値と実績値との差異を測る別の指標として,コスト効率指数CPI (Cost Performance Index)とスケジュール効率指数SPI (SchedulePerformance Index)の二つがあり,次の式で求められる。
CPI=EV/AC
SPI=EV/PV
(5)“CVが0,すなわちCPIが1の場合は,計画どおりのコストでプロジェクトが進捗している。",“CVが正,すなわちCPIが1を超える場合は,計画よりも少ないコストで進捗している。",そして,“CVが負,すなわちCPIが1未満の場合にはコスト超過である。"と判断できる。
同様に,“SVが0,すなわちSPIが1の場合は,プロジェクトが計画どおりのスケジュールで進捗している。",“SVが正,すなわちSPIが1を超える場合は,計画よりもスケジュールが早まっている。",そして,“SVが負,すなわちSPIが1未満の場合は,スケジュール遅延である。"と判断できる。

過去問(H22SM午前-問18)を解いてみましょう。
問18 EVM (Earned Value Management)は,プロジェクトのスケジュールの遅れやコストの超過を可視化できる進捗管理手法である。図中のAが示すものはどれか。
evm
ア 実質的な削減金額
イ 実質的な超過金額
ウ 進捗の遅延日数
エ 進捗の遅れを金額で表した値
【正解】エ
進捗の遅れを金額で表した値であるSV(Cost Variance)になります。

この図に、SVとCVを書き加えると、以下になります。
evms
過去問(平成29年春期 午前 問51)を見てみましょう。
問51 期間10日間のプロジェクトを,5日目の終了時にアーンドバリュー分析したところ,表のとおりであった。現在のコスト効率が今後も続く場合,完成時総コスト見積り(EAC)は何万円か。
問51
40百万円(EV)の仕事をするのにかかったコスト(AC)は60百万円です。つまり、予定より1.5倍かかっています。
よって、100×1.5=150百万円かかる見込みです。
参考ですが、コストもスケジュールも遅れています。
・コスト差異CV=EV-AC=40-60=-20
・スケジュール差異SV=EV-PV=40-50=-10
【正解】エ

■H27秋AP午前(H24秋AP午前問53と同じ)
問52 プロジェクト管理においてパフォーマンス測定に使用するEVMの管理対象の組みはどれか。
ア コスト,スケジュール      イ コスト,リスク
ウ スケジュール,品質        エ 品質,リスク
【正解】ア

■H26春AP午前
問52 システム開発のプロジェクトにおい て,EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点でCV(コスト差異)の値が正,SV(スケジュール差異)の値が負であるとき,プロジェクトはどのような状況か。
ア 開発コストが超過し,さらに進捗も遅れているので,双方について改善するための対策が必要である。
イ 開発コストと進捗がともに良好なので,今のパフォーマンスを維持すればよい。
ウ 開発コストは問題ないが,進捗に遅れが出ているので,遅れを改善するための対策が必要である。
エ 進捗は問題ないが,開発コストが超過しているので,コスト効率を改善するための対策が必要である。
【正解】ウ

■H25秋AP午前
問53 予算が4千万円,予定期間が1年 の開発プロジェクトをEVMで管理している 。半年が経過した時点でEVが1千万円, PVが2千万円,ACが3千万円であった。 このプロジェクトが今後も同じコスト効率で 実行される場合,EACは何千万円になる か。
ア 6   イ 8   ウ 9   エ 12
【正解】エ

■H24春AP午前
問52 システム開発のプロジェクトにおい て,  EVMを活用したパフォーマンス管理を している。開発途中のある時点でEV-PV の値が負であるとき,どのような状況を示 しているか。
ア スケジュール効率が,計画より良い。
イ プロジェクトの完了が,計画より遅くなる。
ウ プロジェクトの進捗が,計画より遅れている 。
エ プロジェクトの進捗が,計画より進んでい る。
【正解】ウ

EVM (Earned Value Management)に関する過去問(H22春AP午後問10)があるので紹介します。
(前略)
作業の進捗は,A社で定期的に行われる進捗会議において,  B社及びC社からの報告内容を基に, EVMで管理することにした。
EVMでは,主にPV(計画価値),EV(出来高),AC(実コスト)を用いてプロジェクトの進捗を管理する。PV,EV及びACから,次の式で,コストとスケジュールのそれぞれに関する効率指数を算出できる。
CPI(コスト効率指数)=[ a:EV ]/[ b:AC ]
SPI(スケジュール効率指数)=[ a ]/[ c:PV ]
[ a ]はタスクごとの予算に進捗率をかけて算出する。進捗にわずかな遅れが生じた場合も含め,すべてに対応策をとることは効率が悪いので,今回のプロジェクトでは進捗に当初計画比15%よりも大きな遅れが認められたタスクがあるときに,計画変更などの対応策を検討することにした。

(中略)

〔プロジェクトのコントロール
プロジェクト開始から3か月の時点で, A社,B社,及びC社から報告された進捗率をもとに, EVMで用いる値を算出し,表2を作成した。
なお、ACは実投入工数を人件費に換算したものであり、B社,C社の人月当たりの人件費は. B社スタッフが90万円,C社スタッフが[ d ]万円である。
(中略)
表2 プロジェクト開始3か月後の進行状況
evm
設問解説はしませんが、EVMによる実際のイメージが分かりやすい問題です。

■H26秋AP午前
問53 プロジェクトの進捗を金銭価値に換算して,コスト効率とスケジュール効率を評価する手法はどれか。
ア アーンドバリューマネジメント  ウ ファンクションポイント法
イ クリティカルパス法         エ モンテカルロ法
【正解】ア

5.プロジェクト品質マネジメントの目的
プロジェクト品質マネジメントは,プロジェクトが取り組むニーズを満足させることを目的として,品質方針,目標,責任を定め,それらを達成するために,必要なプロセスを実施していくこと
IPA応用情報技術者試験シラバス より引用 http://www.jitec.jp/1_13download/syllabus_ap.pdf

1.ISO/IEC9126による6つの品質特性
「機能性」望んでいる機能を実現できるか
「信頼性」MTBF、バグの少なさ
「使用性」使いやすいGUIなど
「効率性」応答時間の速さ、ディスクの使用効率の良さ
「保守性」ホットスワップなど
「移植性」Windos2003から2008への移植が簡単

2.QC7つ道具
①層別管理

ヒストグラム
ヒストグラムについて、「収集したデータを幾つかの区間に分類し、各区間に属するデータの個数を棒グラフとして描き、品質のばらつきをとらえる(H17FE春午前-問75 不正解選択肢)」と述べている。
品質のばらつきを探求するために利用する。

パレート図
詳細は以下です。
http://sm.seeeko.com/archives/65793591.html

④散布図
H29秋AP 
問76 プログラムのステップ数が多くなるほどステップ当たりのエラー数も多くなる傾向があるように見受けられたので,データを採って調べた。これを分析するのに最も適した図はどれか。
ア 系統図     イ 散布図     ウ 特性要因図     エ パレート図
【正解】イ

⑤特性要因図
特性要因図について、過去問では、「原因と結果の関連を魚の骨のような形態に整理して体系的にまとめ、結果に対してどのような原因が関連しているかを明確にする(H17FE春午前-問75)」「問題に対し原因と考えられる要素を魚の骨のような形状に整理し,本質的な原因を追究して解決に役立てる(H18秋SD午前問48) 」と述べられています。
問題の真因を探求するために利用する。
 経験では、なぜなぜを繰り返した気がする。なぜを3回繰り返すのであるが、結構つらい。
 (例) 品質が悪い
      ⇒なぜなら、テストが不十分だったから
       ⇒なぜなら、開発スケジュールが厳しかったから
        ⇒3回目のなぜってつらい。
            「営業の交渉力が無い」
            「会社にリソースが足らない」
            「そもそも不景気だから厳しい案件しかない」など、
            解決できない要因が出てくる。


⑥チェックシート

⑦管理図
 管理図について、過去問では、「時系列のばらつきを折れ線グラフで表し、管理限界線を利用して客観的に管理する。(H17FE春午前-問75 不正解選択肢)」、、「時系列的に発生するデータのばらつきを折れ線グラフで表し,上限と下限を設定して異常の発見に用いる。(H18秋FE午前問76)」と述べています。
また、別の過去問では、「管理図の利用方法」として、「中央線と上下一対の限界線を引いて,製品などの特性値をプロットし,品質不良や製造工程の異常を検出して不良原因の除去や再発防止に役立てる(H20秋AD午前問69)」と述べている。
 H21ST問23に詳しいエックスバー管理図の例がある
問23 製造工程で部品の寸法を測定し、X(※上に横棒あり)管理図で品質を管理している。(1)~(4)の社内標準によって,管理図中の点を異常と判定する場合,図に示したi管理図で異常と判定すべき点は何個あるか。ここで,管理限界線近くとは,中心線から管理限界線までの距離の2/3(図中の点線)以上離れた場所をいう。

〔社内標準〕異常と判定する基準
(1)管理限界線の外側又は線上に現れる点        
(2)連続する3点中の2点以上が管理限界線近くに現れる場合の,管理限界線近くの点
(3)6個以上の点が,連続して中心線の上側又は下側に現れる場合の, 6点目以降の点
(4)3個以上の点が,連続して上昇又は下降する場合の,3点目以降の点

b
ア 2  イ 3  ウ 4  エ 5

管理図はH24春PM午前2問8は、以下

a

連関図 
■H26秋AP
問75 分析対象としている問題に数多くの要因が関係し,それらが相互に絡み合っているとき,原因と結果,目的と手段といった関係を追求していくことによって,因果関係を明らかにし,解決の糸口をつかむための図はどれか。
ア アロ一ダイアグラム     イ パレート図
ウ マトリックス図     エ 連関図

【正解】エ

親和図 新QC 
H24秋AP
問75 親和図の特徴はどれか。
ア 原因と結果を対比させた図式表現であり,不良原因の追及に用いられる。
イ 錯絲した問題点や,まとまっていない意見,アイディアなどを整理し,まとめるために用いられる。
ウ 二つ以上の変数の相互関係を表すのに役立つ。
エ 分布の形,目標値からのばらつき状態などから,製品の品質の状態が規格値に対して満足いくものかなどを判断するために用いられる。

正解:イ

3.レビュー

4.テスト
 信頼度成長曲線:テスト日数と累積バグ数をグラフにし、目標と実績が収束しているかを判断する

問57 ITサービスマネジメントにおける問題管理プロセスの活動はどれか。

ア 根本原因の特定
イ サービス要求の優先度付け
ウ 変更要求の記録
エ リリースの試験
正解は、アです。

問56 新システムの開発を計画している。提案された4案の中で,TCO(総所有費用)が最小のものはどれか。ここで,このシステムは開発後,3年間使用されるものとする。
問56
正解は、ウです。

■H29春AP午前
問58 システム監査人が監査報告書に記載する改善勧告に関する説明のうち,適切なものはどれか。
ア 改善の実現可能性は考慮せず,監査人が改善の必要があると判断した事項だけを記載する。
イ 監査証拠による裏付けの有無にかかわらず,監査人が改善の必要があると判断した事項を記載する。
ウ 監査人が改善の必要があると判断した事項のうち,被監査部門の責任者が承認した事項だけを記載する。
エ 調査結果に事実誤認がないことを被監査部門に確認した上で,監査人が改善の必要があると判断した事項を記載する。





【正解】エ

(H27秋AP午前問59,H25秋AP午前問59と同じ)
問59 販売管理システムにおいて,起票された受注伝票の入力が,漏れなく,かつ,重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として,適切なものはどれか。
ア 受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し,承認の記録を確かめる。
イ 受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか,テストデータ法で確かめる。
ウ プルーフリストと受注伝票との照合が行われているか,プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
エ 並行シミュレーション法を用いて,受注伝票を処理するプログラムの論理の正確性を確かめる。





【正解】ウ

(H24春AP午前問60と同じ)
問60 識別コード及びパスワードによるアクセスコントロール機能を情報システムに組み込むことによって,コントロールが可能なリスクはどれか。
ア 通信上のデータの盗聴
イ データの入力エラー
ウ ハードウェアの物理的な破壊
エ ファイル,データ内容の改ざん





【正解】エ

■H28秋AP午前
問58 システム監査人の役割と権限に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア システム監査人によるシステム監査によって,法令による会計監査を代替できる。
イ システム監査人は,システム管理者に対して監査の実施に協力するよう要請できる。
ウ システム監査人は,情報セキュリティ方針を決定できる。
エ システム監査人は,被監査部門に対して改善命令を出すことができる。





【正解】イ

問59 システム監査報告書に記載された改善勧告への取組みに対する監査人のフォローアップとして,適切なものはどれか。
ア 改善勧告に対する改善の実施を被監査部門の長に指示する。
イ 改善勧告に対する被監査部門の改善実施状況を確認する。
ウ 改善勧告に対する被監査部門の改善実施プロジェクトの管理を行う。
エ 改善勧告の内容を被監査部門に示した上で改善実施計画を策定する。





【正解】イ

問60 金融庁の“財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準”における“ITへの対応”に関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア IT環境とは,企業内部に限られた範囲でのITの利用状況である。
イ ITの統制は,ITに係る全般統制及びITに係る業務処理統制から或る。
ウ ITの利用によって統制活動を自動化している場合,当該統制活動は有効であると評価される。
エ ITを利用せず手作業だけで内部統制を運用している場合,直ちに内部統制の不備となる。





【正解】イ

■H27秋AP午前
問58 システム監査人が,予備調査において実施する作業として,“システム監査基準”に照らして適切なものはどれか。
ア 監査テーマに基づいて,監査項目を設定し,監査手続を策定し,個別監査計画書に記載する。
イ 経営トップにヒアリングを行い,経営戦略・方針,現在抱えている問題についての認識を確認し,監査テーマを設定する。
ウ 個別監査計画を策定するために,監査スケジュールについて被監査部門と調整を図る。
エ 被監査部門から事前に入手した資料を閲覧し,監査対象の実態を明確に把握する。





【正解】エ

(H26春AP午前問60,H24秋AP午前問60と同じ)
問60 営業債権管理業務に関する内部統制のうち,適切なものはどれか。
ア 売掛金回収条件の設定は,営業部門ではなく,審査部門が行っている。
イ 売掛金の消込み入力と承認処理は,販売を担当した営業部門が行っている。
ウ 顧客ごとの与信限度の決定は,審査部門ではなく,営業部門の責任者が行っている。
エ 値引き又は割戻しの処理は,取引先の実態を熟知している営業部門の担当者が行っている。





【正解】ア

■H27春AP午前
問57 インプットコントロールの監査で,エディットバリデーションチェックが正 しく機能しているかどうかの検証方法として,適切なものはどれか。
ア 許可された担当者以外はログインできないことを試行する。
イ 実際に例外データや異常データの入力を行う。
ウ 入力原票の承認印を確認する。
エ 入力対象データの件数とプルーフリス ト上の合計件数を照合する。





【正解】イ

問58 業務データのバックアップが自動取得されている場合,日次バックア ップデータが継続的に取得されているかどうかをシステム監査人が検証する手続として,適切なものはどれか。
ア バックアップジョブの再実施
イ バックアップジョブの設定内容及びジョブの実行結果ログの閲覧
ウ バックアップデータからのリカバリテストの実施
エ バックアップ媒体やバックアップ装置の観察





【正解】ウ

問59 マスクファイル管理に関するシステム監査項目のうち,可用性に該当するものはどれか。
ア マスクファイルが置かれているサーバを二重化し,耐障害性の向上を図っていること
イ マスクファイルのデータを複数件まとめて検索・加工するための機能が,システムに盛り込まれていること
ウ マスクファイルのメンテナンスは,特権アカウントを付与された者だけに 許されていること
エ マスクファイルへのデータ入力チェック機能が,システムに盛り込まれて いること





【正解】ア

問60 事業継続計画(BCP)について監査を実施した結果,適切な状況と判断されるものはどれか。
ア 従業員の緊急連絡先リストを作成 し,最新版に更新している。
イ 重要書類は複製せずに1か所で集中保管している。
ウ 全ての業務について,優先順位な しに同一水準のBCPを策定している。
エ 平時にはBCPを従業員に非公開 としている。





【正解】ア

■H26秋AP午前
問58 システム監査人による監査手法の適用方法として,適切なものはどれか。
ア アンケート調査では,被監査部門 から要望が多かった項目を指摘事項 にする。
イ 現場調査では,監査人が見た実態と被監査部門からの説明を総合的に判断して,監査証拠とする。
ウ チェックリストを用いた調査では,被監査部門がチェックして記入した内容に限定して,監査意見を表明する。
エ 文書確認調査では,未作成であった証冢を,調査が完了するまでに被監査 部門に作成させる。





【正解】イ

問59 外部委託に関するシステム監査において,経営破綻などによってソフトウェア資産のメンテナンスが受けられなくなる ことを防ぐために確認すべき契約項目はどれか。
ア 開発したソフトウェアの瑕疵担保責任条項
イ 外部委託先のサービスを評価するためのSLA条項
ウ 責任の所在を明確にするためのソフトウェア開発の再委託禁止条項
エ ソフトウェアのソースコードなどを第三者へ預託するエスクロウ条項





【正解】エ

問60 在庫管理システムを対象とするシステム監査において,当該システムに記録された在庫データの網羅性のチェックポイ ントとして,適切なものはどれか。
ア 設定された選定基準に従って,自動的に購入業者を選定していること
イ 適正在庫高であることを,責任者が承認していること
ウ 適正在庫量を維持するための発注点に達したときに,自動的に発注していること
エ 入庫及び出庫記録に対して,自動的に連番を付与していること





【正解】エ

■H26春AP午前
(H24秋AP午前問57と同じ)
問58 システム監査人が負う責任はどれか。
ア 監査結果の外部への開示
イ 監査対象システムの管理
ウ 監査報告会で指摘した問題点の改善
エ 監査報告書に記載した監査意見





【正解】エ

問59 スプレッドシートの処理内容の正 確性に関わるコントロールを監査する 際のチェックポイントはどれか。
ア スプレッドシートの作成者と利用者が同一であること
イ スプレッドシートのバックアップが行われていること
ウ スプレッドシートのプログラムの内容が文書化され検証されていること
エ スプレッドシートを利用する場合の利用権限が定められていること





【正解】ウ

■H25秋AP午前
問58 システム監査実施体制のうち,システム監査人の独立性の観点から避けるべきものはどれか。
ア 監査チームメンバに任命された総務部のAさんが,他のメンバと一緒に,総務部の入退室管理の状況を監査する。
イ 監査部のBさんが,個人情報を取り扱う業務を委託している外部企業の個人情報管理状況を監査する。
ウ 情報システム部の開発管理者から5年前に監査部に異動したCさんが,マーケティング部におけるインターネットの利用状況を監査する。
エ 法務部のDさんが,監査部からの依頼によって,外部委託契約の妥当性の監査において,監査人に協力する。





【正解】ア

問60 システム開発計画の策定におけるコントロールのうち,適切なものはどれか。
ア システムの機能が利用者の立場に基づいて実装されるよう,全体最適よりも業務上の利便性を優先し,利用部門の要望に基づいて策定する。
イ 状況の変化に合わせて柔軟に内容の変更が行えるよう,開発計画は開発作業に着手してから組織内での承認を得て策定する。
ウ 不必要なシステム開発コストを抑制するよう,情報システムの目的を達成するための複数の代替案を作成し,比較検討する。
エ 利用部門,システム部門の分け隔てなく自由な議論が行われるよう,開発計画の策定は,利用部門とシステム部門の役割分担を決めずに実行する。





【正解】ウ

■H25春AP午前
問58 情報セキュリティに関する従業員の責任について,“情報セキュリティ管理基準”に基づいて監査を行った。指摘事項 に該当するものはどれか。
ア 雇用の終了をもって守秘責任が解消されることが,雇用契約に定められている。
イ 定められた勤務時間以外においても守秘責任を負うことが,雇用契約に定められている。
ウ 定められた守秘責任を果たさなかった場合,相応の措置がとられることが,雇用契約に定められている。
エ 定められた内容の守秘義務契約書に署名することが,雇用契約に定められている。





【正解】ア

問59 情報システム部が開発し,経理部が運用している会計システムの運用状況を監査するシステム監査チームの体制についての記述のうち,適切なものはどれ か。
ア 会計システムは企業会計に関する各種基準に準拠しているので,システム監査チームには公認会計士を含めなければならない。
イ 会計システムは機密性の高い情報を扱うので,システム監査チームは経理部長直属としなければならない。
ウ 経理部との癒着を防ぐために,システム監査チームのメンバは毎年入れ替えなければならない。
エ 独立性を担保するために,システム監査チームは情報システム部にも経理部にも所属しない者で組織しなければなら ない。





【正解】エ

問60 特権ID(システムの設定やデー タの追加,変更,削除及びそれらの権限の設定が可能なID)の不正使用を発見するコン トロールはどれか。
ア 特権IDの貸出し及び返却の管理簿 と,特権IDのログを照合する。
イ 特権IDの使用を許可された者も, 通常の操作では一般利用者IDを使用 する。
ウ 特権IDの使用を必要とする者は, 使用の都度,特権IDの貸出しを受ける 。
エ 特権IDの設定内容や使用範囲を, 用途に応じて細分化する。





【正解】ア

■H24秋AP午前
問58 事業継続計画(BCP)について 監査を実施した結果,適切な状況と判断されるものはどれか。
ア 従業員の緊急連絡先リストを作成 し,最新版に更新している。
イ 重要書類は複製せずに一か所で 集中保管している。
ウ 全ての業務について,優先順位な しに同一水準のBCPを策定している。
エ 平時にはBCPを従業員に非公開と している。





【正解】ア

問59 業務システムの利用登録をするために,利用者登録フォーム画面(図1)から登録処理を行ったところ,エラー画面(図2)が表示され,再入力を求められた。このコントロールはどれか。
9-3 H24a_59
ア アクセスコントロール
イ エディットバリデーションチェック
ウ コントロールトータルチェック
エ プルーフリスト





【正解】ア

■H24春AP午前
問58 “システム管理基準"において,システムテストの監査におけるチェックポイントのうち,適切なものはどれか。
ア テスト計画は事前に利用者側の責任者だけで承認されていること
イ テストは独立性を考慮して,利用者側の担当者だけで行われていること
ウ テストは本番環境で実施されていること
エ 例外ケースや異常ケースを想定したテストが行われていること





【正解】エ

問59 監査において発見した問題に対するシステム監査人の責任として,適切 なものはどれか。
ア 発見した問題を監査依頼者に報告する。
イ 発見した問題をシステムの利用部門に通報する。
ウ 発見した問題を被監査部門に是正するよう命じる。
エ 発見した問題を自ら是正する。





【正解】ア

1.システム監査とは
① システム監査の目的
ITパスポートのシラバスには、「システム監査の目的は,被監査部門から独立した立場で,情報システムを幅広い観点から調査し,システムが経営に貢献しているかを判断することである」と述べられています。

詳細は以下を参照ください。
http://sm.seeeko.com/archives/65792924.html

2.監査業務について
監査業務は、システム監査だけではありません。会計監査,業務監査,情報セキュリティ監査,システム監査などがあります。
詳しくは以下を参照ください。
http://sm.seeeko.com/archives/65792902.html

3.システム監査のプロセスの流れ
ITパスポートのシラバスでは、次のように述べられています。
「システム監査のプロセスには,情報システムの総合的な点検,評価,経営者への結果説明,改善点の勧告及び改善状況の確認と,そのフォローアップなどの活動がある」

http://sm.seeeko.com/archives/65792918.html

4.監査に関する用語
①システム監査人
システムを監査する人です。参考ですが、監査役との違いもさらりと見ておきましょう。
http://sm.seeeko.com/archives/65868347.html

②システム監査基準
http://sm.seeeko.com/archives/65792877.html

③システム監査計画
http://sm.seeeko.com/archives/65792880.html

④監査証拠
監査の証拠となるログなどです。以下では、監査証拠と監査証跡の違いについても述べています。
http://sm.seeeko.com/archives/65868994.html

⑤システム監査報告書
監査結果をお客様に提出する報告書です。監査調書と報告書の違いは以下で述べています。
http://sm.seeeko.com/archives/65792920.html

5.内部統制
内部統制に関しては、以下を参照ください。
http://sm.seeeko.com/archives/65792906.html

1.プロジェクト統合マネジメントの目的
プロジェクトマネジメント活動の各エリアを統合的に管理,調整すること
IPA応用情報技術者試験シラバス より引用
http://www.jitec.jp/1_13download/syllabus_ap.pdf

・プロジェクト憲章の作成
過去問(H25春PM午前2問4)では、「プロジェクトの立上げプロセスで作成する“プロジェクト憲章”」に関して、「プロジェクトを認知,承認するために,その要求事項,目的や妥当性,全体スケジュール,任命されたプロジェクトマネージヤと権限レベルなどを記した文書」と述べられています。
また、過去問では「PMBOKのプロジェクト憲章は、何のために発行するのか(H22PM午前2問1)」の解として「プロジェクトを公式に認可させる」と述べている。プロジェクト憲章にてプロジェクトの目的やプロジェクトマネージャなどを明確にした上で、プロジェクトを公式に認可する。

・プロジェクトマネジメント計画書の作成

・RAM
プロジェクトの体制と役割を管理するツールとして、RAM(Responsibility Assignment Matrix:責任分担マトリックス)がある。

■H28秋AP午前
問51 PMBOKの統合変更管理プロセス において,プロジェクトのプロダクト,サー ビス,所産,構成要素などに対する変更と 実施状況を記録・報告したり,要求事項 への適合性を検証する活動を支援したり する活動はどれか。
ア アーンド・バリュー・マネジメント
イ コンフイギュレーション・マネジメント
ウ コンフ リクト・マネジメント
エ ポートフォリオマネジメント
【正解】イ

■H26春AP午前
問51 PMBOKのプロジェクト統合マネジメントにおいて,プロジェクトスコープの拡張や縮小を行うのに必要なものはどれか。
ア 欠陥修正     イ 是正処置     ウ 変更要求     エ 予防処置
【正解】ウ

2.プロジェクト・スコープ・マネジメントの目的
プロジェクトにおいて必要な作業を過不足なく含め,プロジェクトを成功させること
IPA応用情報技術者試験シラバス より引用
http://www.jitec.jp/1_13download/syllabus_ap.pdf

スコープには次の2つがある。
1)プロジェクトスコープ(作業範囲) ←こちらが重要
2)プロダクトスコープ(成果物)  
 この中で、2)のプロダクトスコープはプロジェクト企画書において作成する。スコープマネジメントでは1)のプロジェクトスコープを管理する。過去問ではPMBOKのプロジェクトスコープマネジメントにおいて作成するプロジェクトスコープ記述書の説明として「プロジェクトの要素成果物と、これらの要素成果物を生成するために必要な作業について記述する(H22PM午前2問3)」「プロジェクトのスコープを定義するために,プロジェクトの目的や成果物,プロジェクトの境界,成果物受入基準,承認要件などを記した文書(H25春PM午前2問4不正解選択肢)」と述べている。

また、スコープマネジメントの成果物はWBSである。 
詳しくはWBSを参照ください。


表1 作業項目の一覧表
作業ID作業項目所要期間
(月数)
先行作業担当成果物
A基盤設計2-基盤チーム基盤設計書
B製品調達2A基盤チーム,メーカハードウェア,
ソフトウェア
C基盤構築・テスト2B基盤チーム基盤構築完了報告書
D外部設計2-開発チーム外部設計書
E内部設計2D開発チーム内部設計書
Fプログラム製造3E開発チーム,T社プログラム
Gシステムテスト1C, F開発チーム,
基盤チーム,
T社
システムテスト完了報告書
H運用テスト1G開発チーム,
利用部門
運用テスト完了報告書
I教育・移行1H開発チーム,
利用部門
教育・移行完了報告書
(H23PM春(特別)午後Ⅰ問1より)

プロジェクト計画書に関して、過去問(H25春PM午前2問4不正解選択肢)では、「プロジェクトの実行,監視コントロール終結方法などを規定するために,スケジュールマネジメント計画書やリスクマネジメント計画書など,各計画プロセスのアウトプットの集合体として作成した文書」と述べられています。
プロジェクト計画では、プロジェクト計画書をアウトプットとして、プロジェクトの目的や体制、スケジュール、方針などを決める。それと、大事なのがWBSによる作業項目の洗い出しがある。これがないと、どういう工程があって、どういう人材がどれくらい必要で、どれくらいの期間がかかるかが分からないからだ。
H23PM午後1問1には、[プロジェクト計画の策定]という部分に次の文がある。
プロジェクト計画の策定に取り掛かった。まず、成果物と洗い出し、それらを作成するための作業項目を設定した。次に、それらの作業項目の所要期間の見積もりと、要員の検討を行った
ポイントとなるのは、「成果物の洗い出し」から始めることである。成果物(アウトプット)重視でプロジェクトを進めるのはとても大事である。進捗率80%などの指標では意味がない。何をもって80%か分からない。例えば、進捗率99%でも、その1%に莫大な時間とコストがかかるかもしれないからだ。

ちょうど、この問題の設問1(2)に良い問題がある。
K氏が、作業項目を設定するときに、成果物の洗い出しから始めた理由は何か、30字で述べよ

試験センターの解答例は以下である。
・成果物を基に計画することで作業項目の漏れを防ぎたいから
・目に見える検証可能なもので進捗を把握したいから

まさしくその通りだと思う

どちらも、日程の余裕のこと
①トータルフロート:スケジュール全体の余裕
②フリーフロート:(ある作業において、すぐ後ろの)次の工程までの余裕
トータルという言葉を意識すると、両者を間違えることは少ないだろう。

また、トータルフロートがゼロの工程を結んだところがクリティカルパスになる

バックアップ以外に、データベースでよく使われる言葉として、レプリケーションという言葉もあります。バックアップと違い、データをほぼリアルタイムに複製するものです。
レプリケーションに関して過去問(H23秋AP午前問33)では、「元のデータベースと同じ内容の複製データベースをあらかじめ用意しておき,元のデータベースの更新に対し,非同期にその内容を複製データベースに反映する手法」とあります。

・CSF(Critical Success Factors):重要成功要因
・KPI(Key Performance Indicator):重要業績評価指標
・KGI(Key Goal Indicator):重要目標達成指標

KGIはGoalという言葉が入っているように、最終目標(ゴール)である。KPIはKGIという目標を達成するための細分化された指標になる。ITILでは、KGIは「SLAを遵守する」ことであり、そのKGIを達成するために各プロセスにおいてKPIを設定する。
CSF(Critical Success Factors)は重要成功要因のことである。
例えば、リリース管理におけるCSFは、リリース作業を実施する要因が十分に訓練されていること。

過去問(H29春AP午前問10)を参考にすると、「インシデント及びサービス要求管理プロセス」のCSFとKPIとして、次が記載されています。
CSF
(重要成功要因)
インシデントをできるだけ迅速に解決し,業務への影響を最小限にする
このCSFに対応したKPI
(重要業績評価指標)
・インシデントの解決に掛かった優先度別の平均所要時間
・業務に影響を与えることなく解決したインシデントの数
KPIですが、 1点目は、平均所要時間が短ければ、インシデント対応の迅速さを評価できます。また、2点目ですが、該当のインシデントの数が少なければ、業務への影響が少なかったことが評価できます。

■別の過去問より
H22ST午前2-3にいい例が載っている。この例では、(1)→(2)→(3)が流れとして説明されている。
(1)KGI: 10%の物流コストの削減
(2)CSF: 在庫の削減
誤出荷の削減
(3)KPI: 在庫日数7日以内
誤出荷率3%以内
KGIとKPIは、指標(Indicator)であるため、具体的な数値が定められている。
CSFとKPIは、この場合は完全にリンクしているが、本来そういうものなのかは疑問である。調査が必要。

■ITサービスマネジメントの各プロセスにおけるKPIを紹介します。
あくまでも一例です。
①構成管理のKPI
構成管理が効率よく機能しているかを評価するKPIには、以下があります。
・CIと実際の状態の差異件数(割合)
・変更があってからCMDBに反映されるまでの時間
※1つ目の中には、違反したソフトウェアライセンスの件数や、逆に無駄(使用しない)
ライセンスの件数も含まれる。

②変更管理のKPI
変更管理が効率よく機能しているかを評価するKPIには、以下があります。
・変更が予定通りに実施された割合
・変更後の顧客満足度
・変更にかかったコスト
※変更が予定通りに実施されたかというのは、リリース管理での指標でもあります。しかし、だからといって、変更管理におけるKPIとならないわけではありません。その計画をしているのは変更管理であるため、計画面での評価という意味で、大切なKPIでしょう。
※コストは、変更管理以外のKPIとなりえます。ただ、変更管理では、やり方によってコストが大きく変わってくるので、入れてあります。

③問題管理のKPI
問題管理のKPIは、インシデント管理のKPIと似ているというか、考え方は同一でしょう。
問題管理が効率よく機能しているかを図るKPIには、以下があります。
インシデント管理と同様に、コスト面などの指標も多数考えられますが、本質論は以下でしょう。
・問題を解決までの時間(または、SLAの基準以内である割合)
・問題の解決率(または解決した件数、解決しない件数)
・ITサービスが停止している時間 ※プロアクティブな活動が機能していれば、この時間が短くなる。

④インシデント管理のKPI
インシデント管理が効率よく機能しているかを図るKPIには、以下があります。他にも、コスト面や顧客満足度などの面からKPIを定めることができます。が、インシデント管理の本質論からいうと、以下の3つが中心になると考えてます。
---処理能力という観点から、、、
・単位時間あたりのインシデントの処理件数
---対応能力という観点から、、、
・インシデントの対処終了までの時間(または、SLAの基準以内である割合)
・1次サポートでの解決率

⑤リリース管理のKPI
リリース管理が効率よく機能しているかを評価するKPIには、以下があります。
・リリースが予定通りに実施された割合(または、リリース時にインシデントが発生した件数、リリースされずに切り戻した件数)
・リリース後の不具合件数

■平成29年春期 午前 問55
問55 ITIL 2011 edition の可用性管理プロセスにおいて,ITサービスの可用性と信頼性の管理に関わるKPIとして用いるものはどれか。

ア サービスの中断回数及びそのインパクトの削減率
イ 災害を想定した復旧テストの回数
ウ 処理能力不足に起因するインシデント数の削減率
工 目標を達成できなかったSLAの項目数




正解は、アです。

■H29春AP午前
問63 1T投資に対する評価指標の設定に際し,バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に,内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。
ア 売上高営業利益率を前年比5%アップとする。
イ 顧客クレーム件数を1か月当たり20件以内とする。
ウ 新システムの利用者研修会の受講率を100%とする。
エ 注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。




ア:財務
イ:顧客
ウ:学習と成長
エ:正解選択肢。内部ビジネスプロセス
正解:エ

1.監査調書
・システム監査の過程で入手したり作成した文書。監査報告書では経営者に提出用に監査調書を整理する必要がある。
・過去問では監査調書のことを「システム監査人が行った監査業務の実施記録であり、監査意見表明の根拠となるべき監査証拠、その他関連資料などをまとめたもの(H21秋-応用情報-問58)」と説明している。
・過去問(平成14年問39の不正解選択肢)では、監査調書に関して、「監査人が監査手続を実施して収集した資料、又は監査人の判断に基づいて評価された資料である」と述べられています。
・監査調書は、監査のプロセスで作成した文書全てであるため、監査報告書のために必要な書類もあるが、それ以外にも監査計画などの書類も含まれる。

2.監査報告書
報告用にまとめたものです。
システム監査の監査報告書では、改善提案をします。ただ、改善するのはあくまでも被監査側です。改善への強制力も持ちません。
情報セキュリティ監査の場合、経済産業省から、「情報セキュリティ監査基準 報告基準ガイドライン」というのが公表されている。
www.meti.go.jp/policy/netsecurity/downloadfiles/IS_Audit_Annex06.pdf
応用情報技術者シラバスには、「システム監査人は、調査、収集、分析した情報を、監査の結論に至った過程が分かるよう整理して文書化した監査調書を作成、保管し、監査報告書を作成するときの基礎資料や監査結果の裏付けとすることを理解する」と、述べられている。
・年次監査報告書:年度毎のシステム監査部門の活動を報告するもの
・(個別)監査報告書

3.監査調書と監査報告書の違い
簡単にいうと、監査調書は内部資料で、監査報告書は外部資料(お客様向けの正式文書)。
監査調書は内部資料であるため、非公開が原則です。一方、監査報告書は報告書であるため、公開が原則です。

過去問(H19午後1問4)に、次のように述べられている。
「フォローアップの目的は、監査報告書の指摘事項について、改善状況を確認すること」

また、過去問(H28秋AP午前問59)では、「システム監査報告書に記載された改善勧告への取組みに対する監査人のフォローアップ」として,「改善勧告に対する被監査部門の改善実施状況を確認する。」とあります。
フォローアップのすべてがこれというわけではありませんが、改善実施状況の確認はフォローアップの一つと言えます。

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