過去問(H25秋AP午後問2)を見てみましょう。
〔メモリコンパクション〕
 メモリの確保や解放の処理を繰り返すと,サイズの小さな空きメモリが分散してしまい,サイズの大きな空きメモリの確保が難しくなることがある。このような現象を[ コ ]と呼ぶ。このとき,割当て済みのメモリブロックが連続するようにメモリブロックを移動し,移動したメモリブロックの後ろに大きな空きメモリを確保することをメモリコンパクションという(図5参照)。

memori

コンパクション(圧縮)という言葉がマッチしませんが、フラグメント化(断片化)した領域を再整理するものです。
応用情報技術者試験を勉強する成子
Windowsの機能で、デフラグというのもありますよね。
デフラグはデ・フラグメンテーションなので、逆フラグメントという意味ですから、同じことですか?
デフラグとメモリコンパクションは、どちらも考え方は同じで、断片化した領域を集めて再配置するものです。
メモリに関するものがメモリコンパクションで、Windowsデフラグにあるように、ディスク(ファイルシステム)に関するものがデフラグと考えればいいのではないでしょうか。

デフラグメンテーションに関して
■過去問(H19春AD午前問2)
問2 磁気ディスクのデフラグメンテーションをすることによって,期待できる効果はどれか。
ア エラーのあるクラスタを代替クラスタに置き換える。
イ ファイルの見かけの容量が減少する。
ウ ファイルの読み誤りが減少する。
エ ファイルを連続的に読み込むときのアクセス時間が短くなる。

⇒正解は、エ

■H20春AD午前
問2 デフラグメンテーションの説明はどれか。
ア エラーが起きるクラスタを別クラスタに再割付けする。
イ 使われていないクラスタを再配置する。
ウ 破損しているクラスタを削除する。
エ 物理的に分散して格納されているファイルを連続した領域に再配置する。

⇒ 正解はエ