1.DFD

DFDは、業務プロセスをデータの流れに着目して表現する場合に使用します。以下のDFDを見て下さい。顧客から注文が入った場合に、顧客情報や商品価格情報などをデータベースから取得し、出荷指示や売上げ報告をすることを図式化しています。

DFDに関する過去問(H27秋IP問8)を見てみましょう。

問8 図のDFDで示された業務Aに関する,次の記述中のaに入れる字句として,適切なものはどれか。ここで,データストアBの具体的な名称は記載していない。
業務Aでは,出荷の指示を行うとともに,[ a ]などを行う。
dfd

ア 購買関連のデータストアから,注文のあった製品の注文情報を得て,発注先に対する発注量の算出
イ 顧客関連のデータストアから,注文のあった製品の売上情報を得て,今後の注文時期と量の予測
ウ 製品関連のデータストアから,注文のあった製品の価格情報を得て,顧客の注文ごとの売上の集計
エ 部品関連のデータストアから,注文のあった製品の構成部品情報を得て,必要部品の所要量の算出


DFDでは、「プロセス」、「データの流れ」、「データストア」、「源泉/吸収」の4つの記号を用います。以下に整理します。

 

名称

解説

プロセス

 

業務プロセスを表します。上記でいうと、

「出荷指示」を行うとともに,管理部に「売上報告」を行います。 

データフロー

矢印の上に記載された「データ(※右の場合は「注文情報」」と「→」の2つでデータの流れ(データフロー)を表します。

データストア

顧客テーブルや商品テーブルなどのテーブルや、ファイルを表します。

源泉/吸収

データの始まる場所を意味する「発生源」と終わりの場所を意味する「吸引先」です。

上記の場合、発生源は「顧客」で、吸引先

は「出荷部」と「管理部」です。



◆※平成21 システムアーキテクト試験 午後1問1より引用
DFD

・プロセス、データの流れ、データストア、源泉/吸収の4つからなる。
 1)プロセス:上記でいうと「売上」「補充」
 2)データフロー:上記でいうと「自販機マスタ情報」など。※上記の場合は、データ項目で書かれてある部分が多い
 3)データストア:ファイル、データベースなど
 4)源泉/吸収:データの流れは源泉から始まり、吸収に終わる。上記でいうと、自販機などであり、対象システムの範囲外である。

■応用情報のシラバスより

4)DFD
業務プロセスをデータの流れに着目して表現する場合に,DFD を使用することを理解する。

2.DFDの過去問を解いてみよう

(1)H28秋ST午前2

問1 エンタープライズアーキテクチヤ(EA)のビジネスアーキテクチヤで機能情報関連図(DFD)を作成する目的はどれか。
ア 業務・システムの機能と情報の流れを明確にする。
イ 業務・システムの目的・機能,情報システムの管理・運用体制を明確にする。
ウ 情報システム間でやり取りされる情報の種類と方向を明確にする。
エ 物理的なデータ構造を明確にする。






【正解】ア

(2)H24春IP

問6 プロセス間で受け渡されるデータの流れの視点から,業務やシステムを分析するために用いるモデリング手法はどれか。
ア BPR     イ DFD     ウ MRP     エ WBS






【正解】イ

(3)H22春IP

問14 業務プロセスの分析時に作成するDFDの説明として,適切なものはどれか。
ア 業務で扱う各種のデータと,それらの相互関係を示す。
イ 業務で扱う各種のデータを,集合から要素へと階層的に詳細化して示す。
ウ 業務を構成する処理と,その間で受け渡されるデータの流れを示す。
エ 業務を構成する処理の内容を,概要から詳細へと階層的に示す。






【正解】ウ

(4)H19秋SW

問39 DFDの説明はどれか。
ア 業務などの処理手順を流れ図記号を用いて視覚的に表現したもの
イ システムの状態がどのように推移していくかを視覚的に表現したもの
ウ 実体及び実体間の関連という概念を用いてデータの構造を視覚的に表現したもの
エ 適用業務をデータの流れに注目して視覚的に表現したもの






【正解】エ