SOAP(Simple Object Access Protocol)は、Webサービスなどのシステム間連携を行うための通信プロトコルです。たとえば、A社のWebサイトで買い物をする際に、実際の支払い決済はB社で行うとします。このとき、両社がSOAPという標準化された仕組みを利用することで、スムーズなシステム連携をすることができます。
送受信するデータは、ヘッダとボディに分けられ、XMLで記述されます。

・過去問(H23秋FE午前問49)では、「Webサービスを利用するときのSOAPの役割」として、「Webサービスの送受信プログラム間で,XML形式のメッセージを受け渡す。」と述べています。
・過去問(H28秋AP午前問35)では、SOAPに関して、「他のコンピュータ上にあるデータの取出しやサービスの呼出しを行うためのプロトコルであり,メッセージがXMLで記述されたヘッダとボディで構成されているもの」と述べられています。
・過去問(H16秋AE午前問15)では、「Webサービスの基盤技術であるSOAP」に関する記述として「送受信するデータは,エンベロープ(封筒)の中にヘッダとボディ(本体)を含む階層構造になっており,XMLで記述されている」とあります。

Webサービスなどのシステム間連携を行う仕様、プロトコル
XML文書をHTTP(1.1からはFTPなども)などを利用して通信する
・分散システム環境における共通仕様としてCORBAもあるが、SOAPの方がオープンということで注目されている。
XMLの中に、Envelopeでくくる。Envelopeは封筒の意味で、封筒の中身まで関与しない、つまり自由度が高くなっている。
<soap:Envelope
</soap:Envelope>

過去問を見てみよう!
H28秋AP午前
問35 他のコンピュータ上にあるデータの取出しやサービスの呼出しを行うためのプロトコルであり,メッセージがXMLで記述されたヘッダとボディで構成されているものはどれか。

ア CORBA
イ DCOM
ウ SIP
エ SOAP
正解は、エです。