問52 プロジェクトに関わるステークホルダの説明のうち,適切なものはどれか。
ア 組織の内部に属しており,組織の外部にいることはない。
イ プロジェクトに直接参加し,間接的な関与にとどまることはない。
ウ プロジェクトの成果が,自らの利益になる者と不利益になる者がいる。
エ プロジェクトマネージヤのように,個人として特定できることが必要である。

【解説】
ア、イ:株主やそのプロジェクトに出資をしている金融機関など、組織外にて間接的に関与することも多々あります。
ウ:正解選択肢です。そのプロジェクトの成否の影響を受けるライバル企業も、ステークホルダーと言えます。
エ:個人として特定できる必要はありません。

【正解】 ウ

問53 プロジェクトスコープマネジメントにおいて,WBS作成のプロセスで行うことはどれか。
ア 作業の工数を算定して,コストを見積もる。
イ 作業を階層的に細分化する。
ウ 作業を順序付けして,スケジュールとして組み立てる。
エ 成果物を生成するためのアクティビティを定義する。

【解説】
WBSに関して過去問(H24春IP問41)では、「プロジェクトマネジメントにおいて計画を立てる際に用いられる手法の一つであり,プロジェクト全体を細かい作業に分割し,階層化した構成図で表すもの」とあります。よって、正解はイです。

【正解】 イ

問54 図は,あるプロジェクトの作業(A~I)とその作業日数を表している。このプロジェクトが終了するまでに必要な最短日数は何日か。
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ア 27  イ 28  ウ 29  エ 31

【解説】
最も時間がかかるクリティカルパス(Critical Path)を探しましょう。その工程は、A→B→G→D→Iです。よって、3 + 6 + 11  + 6 + 5 = 31 となります。 

【正解】 エ

問55 システムが正常に稼働するかどうかを確認するために,システムの利用部門の利用者と情報システム部門の運用者が合同で,本稼働前に運用テストを実施することになった。利用者が優先して確認すべき事項はどれか。
ア オンライン処理,バッチ処理などが,運用手順どおりに稼働すること
イ 決められた業務手順どおりに,システムが稼働すること
ウ 全てのアプリケーションプログラムが仕様書どおりに機能すること
エ 目標とする性能要件を満たしていること

【解説】
「利用部門の利用者」と「情報システム部門の運用者」の、どちらが実施する内容かを考えると答えが導けます。ア、ウ、エは、「情報システム部門の運用者」の確認事項です。

【正解】 イ

問56 ITILでは,可用性管理における重要業績評価指標(KPI)の例として,保守性を表す指標値の短縮を挙げている。この指標に該当するものはどれか。
ア 一定期間内での中断の数
イ 平均故障間隔
ウ 平均サービス回復時間
エ 平均サービス・インシデント間隔

【解説】
「保守性」を問われています。選択肢ウは、サービスの回復ですので、保守の観点のKPIになります。

【正解】 ウ

問57 ITサービスマネジメントのインシデント及びサービス要求管理プロセスにおいて,インシデントに対して最初に実施する活動はどれか。
ア 記録   イ 段階的取扱い   ウ 分類   エ 優先度の割当て

【解説】
まずは記録をすることが大事です。
「ア 記録」  →  「エ 優先度の割当て」 → 「ウ 分類」 → 「イ 段階的取扱い(エスカレーション)」→ 「解決及び終了」の流れで進んでいきます。(※出典:IT サービスマネージャ試験より)

【正解】 ア

問58 システムの費用を表すTCO(総所有費用)の意味として,適切なものはどれか。
ア 業務システムの開発に関わる費用の総額
イ システム導入から運用及び維持・管理までを含めた費用の総額
ウ システム導入時の費用の総額
エ 通信・ネットワークに関わるシステムの運用費用の総額

【解説】
正解はイです。ア、ウ、エなども含んだTotal(総)のCost(費用)がTCOです。

【正解】 イ

問59 ITに係る内部統制を評価し検証するシステム監査の対象となるものはどれか。
ア 経営企画部が行っている中期経営計画の策定の経緯
イ 人事部が行っている従業員の人事考課の結果
ウ 製造部が行っている不良品削減のための生産設備の見直しの状況
エ 販売部が行っているデータベースの入力・更新における正確性確保の方法

【解説】
「システム監査」ですから、「システム」に関するものを探せば、それが正解です。選択肢エの「データベースの入力・更新における正確性確保」は、システム監査の目的の一つである「信頼性」に該当します。

【正解】 エ

問60 システム監査実施体制のうち,システム監査人の独立性の観点から避けるべきものはどれか。
ア 監査チームメンバに任命された総務部のAさんが,他のメンバと一緒に,総務部の入退室管理の状況を監査する。
イ 監査部のBさんが,個人情報を取り扱う業務を委託している外部企業の個人情報管理状況を監査する。
ウ 情報システム部の開発管理者から5年前に監査部に異動したCさんが,マーケティング部におけるインターネットの利用状況を監査する。
エ 法務部のDさんが,監査部からの依頼によって,外部委託契約の妥当性の監査において,監査人に協力する。

【解説】
「システム監査基準2.1」には、「システム監査を客観的に実施するために、監査対象から独立していなければならない」とあります。アは独立性が確保されていません。総務部のAさんが、総務部の状況を監査しているからです。また、選択肢エにあるように、証拠を提出したり、ヒアリングに答えたりするなど、監査人への協力は問題ではありませんし、むしろ自然な行為です。

【正解】 ア

問61 システム監査人が監査報告書に記載する事項のうち,監査人の業務範囲を逸脱するものはどれか。
ア 改善の勧告  イ 改善の緊急性の判断  ウ 改善の指摘  エ 改善の命令

【解説】
システム監査基準では、「Ⅱ.システム監査の目的」として、「システム監査の目的は、組織体の情報システムにまつわるリスクに対するコントロールリスクアセスメントに基づいて適切に整備・運用されているかを、独立かつ専門的な立場のシステム監査人が検証又は評価することによって、保証を与えあるいは助言を行い、もってITガバナンスの実現に寄与することにある。」と述べています。
ここにあるように、保証を与えあるいは助言を行うことまでがミッションで、改善の命令までの権限はありません。

【正解】 エ