フリップフロップという言葉については、FEで何度か出題されています。応用情報ではほとんど問われません。

メモリはデータを記憶できなければいけない。
DRAMの場合、微弱な電荷を保持できるが、次第に弱まるので、リフレッシュが必要。
SRAMの場合、1ビットの情報を記憶できるフリップフロップ回路を使う。これはリフレッシュが不要で、電荷を保持できる回路である。

あくまでも一時的な記憶場所である。キャッシュメモリに入れているので、もちろん、電源が入ったら消える。あくまでも、通電状態でデータを記憶できるだけである。DRAMと違ってリフレッシュが不要であり、そういう意味では安定している。
データを一時的に退避させておくと考えればいいのではないか。(★要確認)。例として、シリアルデータをパラレルに変化するとき、フリップフロップをたとえばいくつか用意しておき、そこにデータを蓄積しながら変換すると聞いた。
→実際には、レジスタやSRAMではかなり使われているようで、フリップフロップ回路をたとえば32個まとめてレジスタに入れたりするようだ。

ただ、フリップフロップ回路を用いず、そのままデータを保持してはいいのではなか、という気もする。
なぜ回路にしているのか。その点ももう少し調査が必要だ。
ただ、シンプルに考えよう。セットとリセットがあり、セットすると1、リセットすると0が記憶される。つまり、ボタンによって1と0が記憶されるのだ。そういう意味では、記憶装置と言える。

情報処理試験でも「2つの安定状態」とあるが、これはなにか。
まず、2つとは0と1のこと。
0と1のどちらかで安定しているということだろうか。
以下のシーソーの例えは少し納得できた。だから、シーソーの両方に力を加えると不安定になるので、SとRの両方に1を加えるのは無しなのだろう。
https://www.jeea.or.jp/course/contents/12115/

■回路の0と1の仕組み
フリップフロップ回路は特殊で、QとQのバーが0や1の値を取る様子は少し複雑。
以下の動画が分かりやすい
https://www.youtube.com/watch?v=4vAGaWyGanU

H26秋FE午後問2出題趣旨より 
コンピュータの基礎知識として,レジスタ・主記憶装置等を構成する基本回路であり,1ビットの情報を記憶できるフリップフロップについて理解しておくことは重要である。

過去問(H22春FE午前問25)では、 フリップフロップに関して、「二つの安定状態をもつ回路で, SRAMの記憶セルに使用される順序回路の基本構成要素」と述べられています。

H28秋FE午前
問22 メモリセルにフリップフロップ回路を利用したものはどれか。
ア DRAM  イ EEPROM  ウ SDRAM  エ SRAM
正解は、エのSRAMです。

また、H26秋FE午後問2で、JKフリップフロップについて詳しい出題があります。