マルチプロセッサシステムに関して、応用情報技術者試験のシラバスでは、以下の記載があります。
(11)マルチプロセッサシステム
複数のプロセッサを搭載し,高速化や高信頼化を実現したシステムについて,種類,特徴, 仕組み,マルチプロセッサシステムを適切に組み合わせた基盤設計を理解する。

用語例 疎結合マルチプロセッサシステム,密結合マルチプロセッサシステム,タンデム 結合マルチプロセッサシステム,アレイコンピュータシステム,アムダールの法 則,同期, SMP(Symmetric Multi Processing:対称型マルチプロセッシング), クラスタ,トーラス,ハイパキューブ,ハイパツリー

■1.マルチプロセッサ
マルチなので複数のプロセッサを意味します。複数のプロセッサで、並行処理をします。こうすることで、処理性能を高めます。
以下の2つですが、CPUが主記憶を共有すれば②、共有せずに独立した主記憶を持つなら①です。
①疎結合マルチプロセッサシステム
過去問では、「複数のプロセッサが磁気ディスクを共用し,それぞれ独立したOSで制御される。ジョブ単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる。(H19秋FE午前31)」とあります。

②密結合マルチプロセッサシステム
過去問では、「複数のプロセッサが主記憶を共用し,単一のOSで制御される。システム内のタスクは,基本的にどのプロセッサでも実行できるので,細かい単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる。(H19秋FE午前31)」とあります。

■2.マルチプロセッサとコアプロセッサ
マルチプロセッサはCPUを複数にします。
ですが、CPU間のデータ転送などに時間がかかります。そこで、一つのCPU内に、CPUの頭脳部分であり計算処理をするコアを複数配置します。そうすることで、CPU間の処理時間も短くなり、さらに高速演算が可能になります。