応用情報技術者試験シラバスでは、実記憶管理に関して、以下の記載があります。
① 実記憶管理
記憶領域の管理方式である固定区画方式,可変区画方式など,実アドレス空間の割当て方式の特徴,フラグメンテーションとその対策を理解する。また,主記憶装置を効率良く使うためのスワッピングとオーバレイを理解する。

用語例 実アドレス方式,単一連続割当て方式,記憶域管理アルゴリズム(ファーストフィット,ベストフィット,ワーストフィット),メモリコンパクション,ロールイン,ロールアウト,スワップイン,スワップアウト,セグメント方式,コンパクション
応用情報技術者試験を勉強する成子 

そもそも、「実記憶管理」ってどういう意味ですか?
CPUが頭脳で、メインメモリが机の上の作業場所に例える場合があります。
仕事をするときに、机の上の書類で作業するのですが、机の広さが足らない時がありませんか? 

その狭いスペース(メインメモリの領域)を効率良く使うための仕組みが実記憶管理です。
具体的には、スワッピングとオーバレイ、この後に記載する仮想記憶管理があります。

スワッピングに関して過去問(H20秋SW午前問27)では、「プログラムを一時的に停止させ,使用中の主記憶の内容を補助記憶に退避する。再開時には,退避した内容を主記憶に再ロードし,元の状態に戻す」とあります。

オーバレイに関して過去問(H20秋SW午前問27)では、「あらかじめプログラムを幾つかの単位に分けて補助記憶に格納しておき,プログラムの指定に基づいて主記憶に読み込む」とあります。
ようは、全てを一度に読み込むのではなく、必要なプログラムだけを主記憶(メインメモリ)に読み込むのです。
スワップ