EVM (Earned Value Management)に関する過去問(H22春AP午後問10)があるので紹介します。
(前略)
作業の進捗は,A社で定期的に行われる進捗会議において,  B社及びC社からの報告内容を基に, EVMで管理することにした。
EVMでは,主にPV(計画価値),EV(出来高),AC(実コスト)を用いてプロジェクトの進捗を管理する。PV,EV及びACから,次の式で,コストとスケジュールのそれぞれに関する効率指数を算出できる。
CPI(コスト効率指数)=[ a:EV ]/[ b:AC ]
SPI(スケジュール効率指数)=[ a ]/[ c:PV ]
[ a ]はタスクごとの予算に進捗率をかけて算出する。進捗にわずかな遅れが生じた場合も含め,すべてに対応策をとることは効率が悪いので,今回のプロジェクトでは進捗に当初計画比15%よりも大きな遅れが認められたタスクがあるときに,計画変更などの対応策を検討することにした。

(中略)

〔プロジェクトのコントロール
プロジェクト開始から3か月の時点で, A社,B社,及びC社から報告された進捗率をもとに, EVMで用いる値を算出し,表2を作成した。
なお、ACは実投入工数を人件費に換算したものであり、B社,C社の人月当たりの人件費は. B社スタッフが90万円,C社スタッフが[ d ]万円である。
(中略)
表2 プロジェクト開始3か月後の進行状況
evm
設問解説はしませんが、EVMによる実際のイメージが分かりやすい問題です。

■H26秋AP午前
問53 プロジェクトの進捗を金銭価値に換算して,コスト効率とスケジュール効率を評価する手法はどれか。
ア アーンドバリューマネジメント  ウ ファンクションポイント法
イ クリティカルパス法         エ モンテカルロ法
【正解】ア