タイムマネジメントに関して補足します。
1)PERT(Program Evaluation and Review Technique)
・アローダイアグラムともいう。
・クリティカルパスによる重点管理が必要な工程を明確にする
・PERTに関して過去問では、「プロジェクトの日程計画を作成するのに適した技法(H16秋AD問39)と述べられています
・CPM(Critical Path Method:クリティカルパス法)
・ADM(Arrow Diagramming Method)とPDMがあり、PERTはADMを利用している。ADMとPDMの違いは覚えなくて良いですが、参考までに。
ADMとPDMの一番の違いは、アクティビティの表し方です。ADMは矢印でアクティビティを表します。PDMはアクティビティを□で表すのです。アクティビティをつなぐのが矢印です。

・三点見積法にて、各工程の時間をより正確に判断する。
 (悲観値+通常値x4+楽観値)÷6
 ※普通に行けば4ヶ月で終わるが、予期せぬことが発生したら7ヶ月かかる。すべて順調に行けば3ヶ月で終わる場合、約4.3ヶ月と判断する。

過去問(H25春PM午前2問8)を見てみましょう。

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問8 次のアローダイアグラムを基にして要員計画を立てる。要員数の増減を極力抑え,かつ,最短日数で終えられるように計画を立てる場合, 1日当たりの最大要員数は何名になるか。ここで,各工程は1名で作業するものとする。
pert
ア 2  イ 3  ウ 4  工 5
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【解説】
7ccd0f5d 

なんだかよくわからない問題ですね。
まず、一人で作業をしたとしましょう。すると、aとbは同時にできないから、作業が遅れる。2名体制で、aとbを同時にやった方がいいことがわかります。また、dとeも同時にやった方が、早く終わりそうですね。なんとなく3名くらいかなというあたりがつけられると思います。そういうあたりをつけながら、詳しくは図で書いてみましょう。
1234567891011121314151617
佐藤さんaaaccccfffffhhhh
田中さんbbbdddddggggiii
伊藤さんee
すると、伊藤さんはeの2日間しか作業がありません。田中さんは2日間の空きがあります。gの作業が終わった後にeをすればいいことがわかります。よって、正解はアの2名です。

2)進捗管理表
・ガントチャート
工程表と思えばいいでしょう。縦軸にWBSなどに基づく工程を書き、横軸にスケジュールを書きます。現在どこまで進んでいるべきかなどかが視覚的にわかります。
ガントチャートの特徴として、過去問では、「各作業の開始時点と終了時点が一目で把握できる(H22SM午前-問19)」、「作業の相互関係の把握には適さないが、作業計画に対する実績を把握するのに適しており、
個人やグループの進捗管理に利用される(H22PM午前2問4)」と述べられている。


◆その他 用語
・アクティビティ:ワークパッケージをさらに細分化した「作業」のこと
・類推見積法 ← コスト・マネジメントでも使われる。
 他の類似した案件をベースとして、開発規模や工程などの違いを加味して必要なコストや期間を類推する。
・係数見積法 ← コスト・マネジメントでも使われる。
・ガントチャート
・マイルストーン