クリティカルパスに遅れが生じている場合は、スケジュールを短縮するための手段をとることになります。その際の手法として、次の2つがあります。
クラッシング
アクティビティの関係を変えずに行う。最も簡単な例が、追加の人員を投入するやり方である。当然ながら、コストがかかる。
過去問(H26春AP午前問53)では、「スコープを縮小せずにプロジェクト全体のスケジュールを短縮する技法の一 つである“クラッシング”では,メンバの時間外勤務を増やしたり,業務内容に精通し たメンバを新たに増員したりする。」とある。
ファストトラッキング
作業を並行して実施したり、順番を入れ替えるなどすることで、工期を短縮します。例えば、技術検証をしてから物品を発注するべきだが、物品の納期がかかる場合に、技術検証が成功すると仮定して先行して物品を発注します。しかし、検証が失敗したり、手戻りが発生するリスクもあります。
過去問(H26秋AP午前問54)を見てみましょう。
【正解】ウ
このように、作業の順序を入れ替えるなどして工期の短縮を図るのがファストトラッキングです。アとエは、時間外勤務や要員を追加するという、最も典型的なクラッシングの手法です。また、イも作業の順番を変えていないので、クラッシングと言えるでしょう(★要確認)。
■H26春AP午前
【正解】イ
■H25春AP午前
【正解】ウ

アクティビティの関係を変えずに行う。最も簡単な例が、追加の人員を投入するやり方である。当然ながら、コストがかかる。
過去問(H26春AP午前問53)では、「スコープを縮小せずにプロジェクト全体のスケジュールを短縮する技法の一 つである“クラッシング”では,メンバの時間外勤務を増やしたり,業務内容に精通し たメンバを新たに増員したりする。」とある。

作業を並行して実施したり、順番を入れ替えるなどすることで、工期を短縮します。例えば、技術検証をしてから物品を発注するべきだが、物品の納期がかかる場合に、技術検証が成功すると仮定して先行して物品を発注します。しかし、検証が失敗したり、手戻りが発生するリスクもあります。
過去問(H26秋AP午前問54)を見てみましょう。
問54 工期を短縮させるために,クリティカルパス上の作業に“ファストトラッキング”技法を適用した対策はどれか。 ア 時間外勤務を実施する。 イ 生産性を高められる開発ツールを導入する。 ウ 全体の設計が完了する前に,仕様が固まっているモジュールの開発を開始する。 エ 要員を追加投入する。 |
このように、作業の順序を入れ替えるなどして工期の短縮を図るのがファストトラッキングです。アとエは、時間外勤務や要員を追加するという、最も典型的なクラッシングの手法です。また、イも作業の順番を変えていないので、クラッシングと言えるでしょう(★要確認)。
■H26春AP午前
問53 スコープを縮小せずにプロジェクト全体のスケジュールを短縮する技法の一 つである“クラッシング”では,メンバの時間外勤務を増やしたり,業務内容に精通し たメンバを新たに増員したりする。“クラッ シング”を行う際に,優先的に資源を投入すべきスケジュールアクティビティはどれか 。 ア 業務の難易度が最も高いスケジュールアクティビティ イ クリティカルパス上のスケジュールアクティビティ ウ 資源が確保できる時期に開始するスケジュールアクティビティ エ 所要期間を最も長く必要とするスケジュールアクティビティ |
■H25春AP午前
問51 ファストトラッキングの説明はどれ か。 ア クリティカルパス上のアクティビティに 追加資源を投入して,所要期間を短縮する。 イ 時期によって変動するメンバの作業 負荷を調整して,作業期間内で平準化する。 ウ 通常は順番に行うアクティビティを並 行して行うことによって,所要期間を短縮する。 エ 不測の事態に備えて所要時間をあら かじめ多めに見積もっておく。 |
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