1.知的財産権とは
まず、知的財産権の全体像は以下です。
http://sc.seeeko.com/archives/5215773.html
特に、著作権法を理解しましょう。プログラムの著作物の扱いが、過去に何度か問われました。
http://sc.seeeko.com/archives/5128693.html
2.不正競争防止法とは
個人情報保護法について、「組織における内部不正防止ガイドライン(http://www.ipa.go.jp/files/000044615.pdf)」の解説を引用します。
試験概要に、このガイドラインからの出題がある記載があったからです。
(2) 不正競争防止法 不正競争防止法では「営業秘密」の保護に関する規定が置かれており、内部者等が営業秘密を不正に使用・開示等を行うことに対して、民事上の差止請求等が認められているとともに、違法性の高い侵害行為については刑事罰も適用されます。ただし、営業秘密として認められるには、その情報が有用かつ公然と知られておらず、秘密として管理されていることが必要です。 |
ポイントは、「営業秘密として認められる条件」です。ここにあるように、「その情報が有用」「公然と知られておらず」「秘密として管理されている」ことが必要です。不正競争防止法に関しては、以下に詳しく記載しています。
http://sc.seeeko.com/archives/3608018.html
3.過去問にチャレンジ
これらの権利関係に関する過去問を解いてみましょう。
これは、情報セキュリティアドミニストレータ(H16秋SU午後Ⅰ問1)の問題です。
⑪D課長:コンピュータに詳しくなくても,他人のネットワークに不正侵入を試みることができるソフトウェアも出回っているようだね。 ⑫N部長:そのような行為を防止するために,[ a ]が2000年に施行されたわけだ。 ⑬D課長:最近,新聞などに個人情報とプライバシの問題が採り上げられているね。確かに今,情報を利用するときのモラルについて教育することも不可欠だと思うね。 ⑭T主任:情報セキュリティに対する意識や知識が不足していると,自分では気付かずに法に触れてしまうこともあります。第三者のホームページの記事を許可なく転載すると,[ b ]権を侵害する場合があります。また,ソフトウェアを無断でコピーし利用すると,[ b ]権だけでなく,進歩性のあるアイデアを保護する[ c ]権も侵害する場合があります。 ⑮B課長:情報漏えいは,内部の人間によるものが多いという新聞記事を見た。 ⑯N部長:過去の情報漏えいの事例を見ると,やはり内部の人間が持ち出すケースがほとんどだね。従業員の管理を徹底させることが重要だ。 ⑰C課長:内部の人間による不正を防ぐためには,教育と併せて,社内のチェック体制を確立することも大事だ。外部への業務委託のチェック体制としては,委託先に管理者を置き,その管理者に任せるようにしよう。ところで,万が一,秘密情報が漏えいした場合,その使用と開示を差し止めることはできるのか。 ⑱T主任:差し止めることができる法律としては,不正競争防止法があります。ただし,差止め権を行使することができるのは,[ d ]情報のうち,顧客情報や製造方法など事業活動に[ e ]技術上又は営業上の情報であり,客観的に秘密情報として管理されていることが必要条件になります。 設問1 本文中の[ a ]~[ e ]に入れる適切な字句を答えよ。 (1)[ a ]については,当てはまる法律名を20字以内で述べよ。 (2)[ b ],[ c ]については,それぞれ2字以内で答えよ。 (3)[ d ],[ e ]については,解答群の中から選び,記号で答えよ。 解答群 ア 希少な イ 貴重な ウ 自社の エ 非公知の オ 有用な |
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【解答】
設問1
(1) a 不正アクセス禁止法(不正アクセス行為の禁止等に関する法律)
(2) b 著作 c 特許
(3) d エ e オ
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