新製品を出す場合の価格政策には、
(1)上澄み吸収価格戦略
(2)浸透価格(ペネトレーティングプライス)政策
がある。
(1)は高価格、(2)は低価格である。

(1)を採用する理由はいくつかあるが、高価格でも売れるので利益を取ろうと考える場合や、高価格としてブランドイメージを作るからこそ売れると考えるからであろう。つまり、安くすると売れない。
パソコンや家電の新機種は基本的に前者で、マニアは他人よりいち早くほしいので高くても買う。パソコンは半年もすると価格が数万円も安くなるから驚きだ。この政策のポイントとなるのは、価格弾力性である。価格弾力性が低い(つまり、安くしても需要はそれほど増えない)場合に有効である。

(2)のペネトレートとは「浸透する」という意味である。価格弾力性が高い(つまり、安くすると大量に売れる)場合や、規模の経済性が大きく働く(つまり、安くても大量に売った方が儲かる)場合に採用する。基本的には最寄品(日常品)が該当するだろう。ユニクロのフリース1900円がそれにあたるかと思う。

過去問
過去問(H29年AP春午前問68)を見てみましょう。
問68 事業戦略のうち,浸透価格戦略に該当するものはどれか。

ア 売上高をできるだけ維持しながら,製品や事業に掛けるコストを徐々に引き下げていくことによって,短期的なキャッシュフローの増大を図る。
イ 事業を分社化し,その会社を売却することによって,投下資金の回収を図る。
ウ 新規事業に進出することによって,企業を成長させ,利益の増大を図る。
エ 低価格戦略と積極的なプロモーションによって,新製品のマーケットシェアの増大を図る。
正解は、エです。

新製品を市場に投入する場合の値決め政策である。通常はやや高めになるが、高めといっても幅がある。どうするべきか。
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マニアな人は高くても買うからスキミングプライス(上澄み吸収価格)がよいと思う。つまり、かなりの高値ではどういう場合にペネトレイティングプライス、つまり低価格にする?
もう少し調べる必要があるが、価格弾力性が高いと見込まれる製品はこれにあたるだろう