汎化(is-a)という概念と、集約(is-part-of)という2つの概念があります。
試験では、前者の汎化が中心に問われます。

1.汎化と特化(is-a)

・過去問(H28秋FE午前問47)では、汎化に関して、「クラス間に共通する性質を抽出し,基底クラスを作ること」と述べています。
・H22年NW午前Ⅱ問24を参考にすると
  is-aの例が「人間と動物」「辞書と書物」 
  part-ofの例が「タイヤと自動車」

過去問(H19秋SD午前問12)では、オブジェクト指向において階層クラスを定義した図が記載されています。
a

そして、正解選択肢として「”バス”,“トラック”などのクラスの共通部分を抽出して,“自動車"のクラスとして定義することを,汎化という。」とあります。
この逆が特化です。 ※あとで図で記載(↑が汎化、↓が特化)
また、汎化と特化の関係にある上位のクラスをスーパークラス、下位のクラスをサブクラスと言います。
スーパークラス、サブクラスの関係をは、矢印の先端が△(三角)になります。参考ですが、次の集約と分解のときは、◇(ひし形)を使います。

2.集約と分解(part-of)

過去問(平成29年春AP午前問47)をみてみましょう。
問47 汎化の適切な例はどれか。
問47





【正解】ア
 これが汎化です。下向きは特化です。

では、集約と分解(part of)の関係はどれでしょうか。選択肢イです。この上向きが集約で、下向きが分解です。 自動車は、アクセルやブレーキ、ハンドルなどに分解されるからです。
集約と分解の関係を図にするときは、◇(ひし形)を使うことがあります。