過去問(H26春AP午前問70)では「バランススコアカード」の説明として、「財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の視点から,経営戦略の立案と実行を支援する手法」と述べられています。
応用情報技術者試験を勉強する成子

なぜこの4つなのですか?
私も最初はそう思いました。でも、実際の企業では、この4つはとても大事なのです。財務として、資金調達や黒字達成は大事ですよね。顧客を分析することも当然ですし、内部ビジネスプロセスとして、仕事のやり方を見直すことも求められます。そして、社員の育成(学習)と、会社をどう成長させていくかも大事なのです。

過去問(H22春AP午後問3)では、バランススコアカードに基づいた戦略やKGI、CSF、KPIについて具体例が示されているので紹介します。
M氏は戦略及び戦略実現の手段を全社レベルで明確にするためにバランススコアカードを導入することにし,経営戦略案を基に表のようなバランススコアカード案を作成した。
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4つの視点で戦略実現の具体策を検討されていることが分かります。

過去問(H29年春AP午前問63)を見てみましょう。
問63 IT投資に対する評価指標の設定に際し,バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に,内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。

ア 売上高営業利益率を前年比5%アップとする。
イ 顧客クレーム件数を1か月当たり20件以内とする。
ウ 新システムの利用者研修会の受講率を100%とする。
エ 注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。
正解は、エです。