基本戦略
アメリカの経済学者であるマイケル・ポーターによると、競合に勝つための基本戦略は次の3つです。
①コストリーダーシップ戦略
差別化戦略
③集中戦略
集中戦略は、市場を絞った上でコストリーダーシップ戦略か差別化戦略をとります。
応用情報技術者試験を勉強する成子 

ということは、競合に勝つには、基本的にコスト優位か他社と差別化をすることですね。
競争地位戦略
「業界内の企業の地位は,リーダ,チャレンジャ,フォロワ,ニッチャの四つに分類できる(H22秋IP問7)」。また、その分類に応じた競争地位戦略をコトラーが提唱しています。

①リーダ
・「利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる(H28春午前高度問26)」
⇒ブランド力があり、品質も高い。フルライン戦略、市場の同質化を図る。

②チャレンジャ
・「上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる(H28春午前高度問26)」
⇒チャレンジャーは、何にチャレンジしているかというと、リーダにチャレンジを仕掛ける。業界2位以降の企業にあたる。その手段は差別化戦略が基本になる。電話業界でいうと、NTTがリーダーで、チャレンジャーはKDDIになるのではないか。KDDIはNTTほどのブランドがないが、価格面などでの差別化を図りつつ、全市場を攻略している。

③ニッチャ
・「潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。(H28春午前高度問26)」
・「業界でのシェアは高くないが,特定の製品・サービスに経営資源を集中することによって,収益を高め,独自の地位を獲得することを戦略目標とする企業はどれか(H27秋FE午前問67))」
⇒ニッチという言葉のとおりニッチな市場を狙い、その市場でのリーダとなる。

④フォロワ
・「目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。(H28春午前高度問26)」
⇒リーダーやチャレンジャーの模倣。業界の上位以外の多くの企業がここに属することでしょう。


スティーブ・ジョブズ 世界を変えた言葉(イースト・プレス)」には、「リーダーとフォロワーを分けるのは、イノベーションである」と述べられている。

過去問(H28春AP午前)を見てみましょう。
問67 企業の競争戦略におけるチャレンジヤ戦略はどれか。
ア 上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
イ 潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
ウ 目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
エ 利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。


参考
H28秋AP午前問9
問9 ブルーオーシャン戦略の特徴はどれか。
ア 価値を高めながらコストを押し下げる。
イ 既存の市場で競争する。
ウ 既存の需要を喚起する。
エ 競合他社を打ち負かす。