応用情報技術者試験では、ネットワークの計算問題が必ず1問出題されます。問題に慣れておきましょう。

 

1.伝送効率

(1)H28春AP午前(H22春AP午前 問35と同じ)

問32 100 M ビット/秒のLANに接続されているブロードバンドルータ経由でインターネットを利用している。FTTHの実効速度が90Mビット/秒で,LANの伝送効率が80%のときに,LANに接続されたPCでインターネット上の540Mバイトのファイルをダウンロードするのに掛かる時間は,およそ何秒か。ここで,制御情報やブロードバンドルータの遅延時間などは考えず,また,インターネットは十分に高速であるものとする。
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ア 43    イ 48    ウ 54    エ 60

LANとFTTHのそれぞれで計算をしましょう。
■LAN
速度が100Mbpsで、伝送効率が80%なので、実効速度は100×0.8=80Mbps
540Mバイト(=540M×8bit)のファイルをダウンロードする時間は540M×8÷80=54秒
FTTH
実効速度が90Mbpsなので、ファイルをダウンロードする時間は540M×8÷90=48秒
もちろん、遅い方が掛かる時間になりますので、54秒です。

正解は、ウです。

2.ターンアラウンドタイム

(1)H27秋AP午前

問31 図のようなネットワーク構成のシステムにおいて,同じメッセージ長のデータをホストコンピュータとの間で送受信した場合のターンアラウンドタイムは,端末Aでは100ミリ秒,端末Bでは820ミリ秒であった。上り,下りのメッセージ長は同じ長さで,ホストコンピュータでの処理時間は端末A,端末Bのどちらから利用しても同じとするとき,端末Aからホストコンピュータへの片道の伝送時間は何ミリ秒か。ここで,ターンアラウンドタイムは,端末がデータを回線に送信し始めてから応答データを受信し終わるまでの時間とし,伝送時間は回線速度だけに依存するものとする。
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ア 10   イ 20   ウ 30   エ 40

求める伝送時間(端末Aからホスト)をxミリ秒とします。
すると、端末Bからホストへは、10倍(1Gと100M)の時間で10xミリ秒です。
式に当てはめると
・x+(ホストでの処理時間)+x=100 …①
・10x+(ホストでの処理時間)+10x=820 …②
②-①を実施すると、
18x=720 x=40




正解は、エです。

(2)H27春AP午前(H23特別AP午前 問35と同じ)

問32 図のように,2台の端末がルータと中継回線で接続されているとき,端末Aがフレームを送信し始めてから,端末Bがフレームを受信し終わるまでの時間は,およそ何ミリ秒か。
〔条件〕
フレーム長:LAN,中継回線ともに1,500バイト
LANの伝送速度:10Mビット/秒
中継回線の伝送速度:1.5Mビット/秒
1フレームのルータ処理時間:両ルータともに0.8ミリ秒
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ア 3   イ 6   ウ 10   エ 12

順に計算します。
①端末A⇒ルータ
1500×8bit(1500バイト)÷10Mbit=1.2秒
②ルータ
0.8秒
③中継回線
1500×8bit(1500バイト)÷1.5Mbit=8秒
④ルータ
0.8秒
⑤ルータ⇒端末B
 ①と同じなので1.2秒
合計すると、12秒




正解は、エです。

3.ビット誤り率

(1)H27春AP午前問34
(H21秋AP午前 問35と同じ)

問34 伝送速度64kビット/秒の回線を使ってデータを連続送信したとき,平均して100秒に1回の1ビット誤りが発生した。この回線のビット誤り率は幾らか。
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100秒間では、64kbit×100=6.4Mbitのデータが送られる。
この100秒間で1回のビット誤りなので、1÷6.4M=1.56×10(-7乗)







正解は、イです。

(2)H25秋AP午前

問33 ビット誤り率が10%の伝送路を使ってビットデータを送る。誤り率を改善するために,送信側は元データの各ビットを3回ずつ連続して送信し,受信側は多数決をとって元データを復元する処理を行う。このとき,復元されたデータのビット誤り率はおよそ何%か。ここで,伝送路におけるビットデータの増減や,同期方法については考慮しないものとする。

ア 1.0   イ 2.8    ウ 3.1   エ 3.3

3回データを送る
組み合わせは以下。○は誤りが無し(確率0.9)。×は誤りあり(確率0.1)
① ○○○ 1通り ⇒確率は0.9×0.9×0.9×1=0.729
② ○○× 3通り  ⇒確率は0.9×0.9×0.1×3=0.243
③ ○×× 3通り  ⇒確率は0.9×0.1×0.1×3=0.027
④ ××× 1通り  ⇒確率は0.1×0.1×0.1=0.001
この中で、①と②の場合は、多数決により、ビット誤りになりません。
ビット誤りになるのは、③と④で、合計すると、0.028=2.8%





正解は、イです。

4.音声ペイロード

(1)H26秋AP午前

問30 VoIP通信において8kビット/秒の音声符号化を行い,パケット生成周期が10ミリ秒のとき,1パケットに含まれる音声ペイロードは何バイトか。

ア 8     イ 10    ウ 80    エ 100

なかなか難しい問題ですね。
分からないなりに、何か計算してみましょう。
1秒間では、8kbitの音声データが作成されます。パケット生成周期が10ミリ秒ということは、1秒間で、100パケット作成されます。
1パケットにすると、8k÷100=80bit
単位はバイトなのでバイトにすると、80bit÷8=10バイト




正解は、イです。