H19秋FE午後より
バスタブ曲線の説明〕
ハードウェアの故障頻度は,横軸に導入からの経過時間,縦軸に故障頻度をとると,図のようなバスタブを縦に切った断面のような形状の曲線に従うことが知られており,この曲線をバスタブ曲線と呼んでいる。
バスタブ曲線では,運用開始直後から時間の経過とともに故障頻度が減少する期間を初期故障期間,老朽化によって故障頻度が増加する期間を摩耗故障期間,この二つの期間の間で,偶発故障が主になり故障頻度が安定する期間を偶発故障期間と呼ぶ。
バスタブ曲線

◆H25春AP
問74 バスタブ曲線を説明したものはどれか。
ア 抜取り検査において,横軸にロットの不良率,縦軸にロットの合格率をとると,ある不良率のロットが合格する確率を知ることができる。不良率が高くなると合格率は下がる。
イ プログラムのテストにおいて,横軸にテスト時間,縦軸に障害累積数をとると,その形状は時間の経過に伴って増加率が次第に高くなり,ある時点以降は増加率が次第に鈍化し,一定の値に漸近していく。
ウ 横軸に時間,縦軸に故障率をとって経過を記録すると,使用初期は故障が多く,徐々に減少して一定の故障率に落ち着く。更に時間が経過すると再び故障率は増加する。
工 横軸に累積生産量,縦軸に生産量1単位当たりのコストをとると,同一製品の累積生産量が増加するにつれて生産量1単位当たりのコストが逓減していくという経験則を表す。

正解:ウ