EDIとは、ネットワークを介して,発注や請求などの商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で交換することです。しかし、異なる企業間で、データフォーマットや手順が異なっていては、適切な商取引が行えません。
そこで、EDIでは、次の4つのレベルで標準的な規約を定めています。                                       

レベル

規約

内容

レベル4

取引基本規約

EDIの取引の有効性を確立するための企業間の契約

レベル3

業務運用規約

システムの運用時間,障害対策などのシステムの運用に関する取り決め

レベル2

情報表現規約

データフォーマットなど、メッセージの形式の取決め

レベル1

情報伝達規約

通信回線を介した接続方法や伝送制御の手順の取決め


問72 EDIを説明したものはどれか。
ア OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり,メッセージの生成,転送,処理に関する総合的なサービスである。
イ ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり,データのフォーマットを変換したりするサービスなど,付加価値を加えた通信サービスである。
ウ ネットワークを介して,商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換することである。
エ 発注情報をデータエントリ端末から入力することによって,本部又は仕入先に送信し,発注を行うシステムである。

■H20秋AD午前
問76 EDIを活用した電子商取引を実施する場合に必要となる取決めには,取引基本規約,業務運用規約,情報表現規約及び情報伝達規約の四つがある。これらに関する記述のうち,適切なものはどれか。
ア:業務運用規約とは, TCP/IP, JCA手順などの通信方法を定めたものである。
イ:情報伝達規約とは,通信回線を介した接続方法を定めたものである。
ウ:情報表現規約とは,システムの運用時間,障害対策などを定めたものである。
エ:取引基本規約とは,データフォーマットを定めたものである。

正解はイ
アも情報伝達規約、ウは業務運用規約、エは情報表現規約